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スピンオフ 修学旅行編
272: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/12(土) 08:05:11.44 ID:Mfi2zYSO
おはようございます。
昨日、三時間ぶっ通しで四川省をやり続けてフィアンセに少し引かれた福田です。
修学旅行の話かー
正直、修学旅行は良い思い出が無いんだよねー
板倉、森君とはクラスが違って全然一緒に行動が出来なかったし・・・
まあ、俺もクラスの男子と日常会話をする位の社交性は有ったから、ボッチに成る事は無かったが・・・
帰りのフェリーで男女一人ずつ対抗で、あっち向いてホイ大会をした
その時、一組ずつが前にでてやるんだよ
負けたら罰ゲーム。勝った方の言う事を負けた奴は聞かないといけない。
組み合わせは、その都度先生が男女の名前を適当に言うんだけどね。
なんか知らんが凄く盛り上がった。
ちょっとHっぽい罰ゲームとかあってさ。
俺は自分の順番が来た時に、誰と当たるんだろう?
勝ったら相手にどんな罰ゲームをさせよう?
それを妄想して緊張していた。
最後まで俺一人呼ばれなかった。
274: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/12(土) 08:11:34.47 ID:Mfi2zYSO
先生が最後の一組が終わった時に「全員終わったな?」と叫んだ。
嫌々、先生、ウチのクラスは男が一人多いんですよ。
アンタも知ってるでしょ。
だが、今更「僕、やってません」とは厨二病の俺にはプライドが邪魔して言えない。
てか、逆に今誰かに俺がしてない事を気付かれてはいけない
そう思い俺は空気に溶け込もうとした・・・
が、俺の元来のスター性がそうさせたのか、やはりオーラが有るんだね・・・
お節介な女子が言いやがった
「あれ?福田やったっけ?」
もう俺をソッとしといて上げて下さい。
276: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/12(土) 08:19:25.59 ID:Mfi2zYSO
先生はその言葉を聞いて、慌てて名簿を確認。
「ヤバい」と言う表情がアリアリと出た
先生「そうか・・・男子一人多いもんな・・・よし、最後は男子は福田だ!」
先生の一言で、俺は「面倒臭いな・・・俺はしたくねーのに・・・」と言う表情を作って前に出た
だが、心の中では、誰??誰とやるの???
うはwwwwww興奮して来たwwwwww
と思っていた。
先生「よし女子は・・・ああ、でも全員やったから・・・よし!福田!最後は先生が相手してやるwwwwwwww」
公開処刑だったね
277: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/12(土) 08:25:32.50 ID:Mfi2zYSO
これが中学の思い出。
高校の時はねー・・・
夜は一番最初に寝てたわ
その時はマジで会話するクラスメイトも居なかったから
唯一嬉しい出来事は、トイレに行った時に森君と出会った時は泣きそうな位嬉しかったなー
あと、バスガイドさんのシャツのボタンの隙間からブラジャーがチラチラ見えた事位かな?
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278: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/12(土) 08:30:02.00 ID:Mfi2zYSO
修学旅行じゃ無いけど、大学四年の時に板倉、森君で夏休み(九月)に三週間かけて車で日本一周したね
テントを持って野宿したよ
あれは楽しかったなーww
315: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/12/12(土) 20:32:51.46 ID:7KHE4aU0
そういえば福ちゃんは何のタバコ吸ってるの?一日何本?
>>315
マイルドセブンのライト
前までは一日二箱近く吸っていたが、
結婚が決まってからかれこれ二ヶ月位辞めてるww
前からサトミに辞めなさいと言われてたので、思い切って辞めました
最初は壁を殴りたい衝動に何度もかられたが、今は平気
だけど、たまに吸いたく成るんだよねー
でも、辞めたら楽だよ
ワサワザ灰皿を探さなくても良いし、飯を食いに行っても禁煙席で普通に食べれる
だけど酒飲んだら吸いたくなるよね
板倉はまだ喫煙者です
351: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/12/13(日) 11:29:33.61 ID:iQHKTIAO
福田に質問。
既出だったらスマンけど、福田とサトミが離れてる時の、サトミの男関係ってどうだったの?
確か2回目に電車であった時に彼氏と別れた後だったって話はあったと思うけど、それ以外で彼氏とかいなかったの??
教えてふくちゃん。
362: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/13(日) 13:05:12.60 ID:6tA.XQSO
>>351
前スレの内容の範囲しか俺は知らないんだ
ゴメンね
みんながみんな、俺みたいに自分の過去をベラベラと語りたがる奴ばかりじゃ無いからねww
話したく無い事も有るじゃん
正直、俺も話してない過去が有るんだよ実はww
墓場まで持って行くけどねww
367: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/13(日) 13:16:38.68 ID:6tA.XQSO
あと、受験生頑張ってね。
正直、受験なんか社会に出て働くよりは楽、ってよく社会人が言うが・・・
俺は正直、受験の方が嫌だねww
社会に出てからの方が充実してるww
でも、社会に出るに当たってはどうしても、その会社に入る為に、会社側が君達を必要かどうかを見極め無いといけないんだよ
たかが一回や二回の面接では君達がどんな人間か分からない。
だからこそ、大学や経歴を見るんだよ
やはり良い大学に行った奴は、学生時代やらなければ成らない事をキチンとやっている人間なんだよね。
そこで判断するしか無いんだよ
だから思い切り今、苦しみなさいww
早く俺みたいに上から目線で若者にこんな偉そうな事を言いなさいww
その為には目の前の受験をクリアしないとねww
じゃあ頑張って!
371: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/12/13(日) 13:31:27.30 ID:kyw5Ph6o
ここまで盛り上がると 映像化、書籍化なども
ありえそうだな
期待してるぜ
まぁ本人がどう思っているか知らないが
427: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/17(木) 12:00:25.28 ID:L4ile2SO
乙です。
中々忙しくてスレを見る事が出来ませんでした。
日本一周の話ですか。
自分で言っておいて申し訳ありませんが、内容はかなり断片的に書かせて貰います
詳しく書くと住んでる地域を特定されそうなので、ちょっと飛んだり時系列が狂う事は御容赦下さい
by妄想キモ親父
447: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:27:00.72 ID:XlHUL6SO
おはようございます。
投下しますね
少しスピンオフをしたくなった
~キン消し世代では無いので、あれの何が良いかはサッパリ分かりません~
448: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:28:43.28 ID:XlHUL6SO
夏の日差しが本番と成り就職活動も前期試験も終えてホッとした俺は大学近くのマクドナルドにいた。
カズミと別れてサークルも辞め、一人の大学生活にも慣れ、気がつけば二年が経過していた。
お陰で就職活動も没頭出来て結果的には良かったと思い込む。
まあ・・・あくまで思い込んだだけなんだけどね。
449: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:41:08.42 ID:XlHUL6SO
ただ、一時は本当に落ち込んだ。
勿論、自分が勝手にカズミと別れて勝手にサークルも辞めたんだけどさ。
でも、凄く凹んでいた時期があった。
サークルの男連中とはたまに飲む。
その時にカズミの話は一切出なかった。
男連中も気を使っていたんだろうし、俺自身も気を使っていたんだよ。
450: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:46:45.28 ID:XlHUL6SO
話を戻す。
マクドナルドでハンバーガーを食べながら雑誌を読んでいると携帯が鳴った。
あの当時の俺の携帯を鳴らす奴は限られている。
バイト先の店長か母親か・・・
アイツらだ・・・
携帯を見ると相手はテンション高い方の奴だった。
俺「もしもし」
板倉「急に思い出した事が有るんだよ」
板倉はそうのっけから言う。
451: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:48:14.59 ID:XlHUL6SO
俺「うん?」
板倉「昔、俺の祖父ちゃんが話してくれたんだけどさ」
俺「ほう」
俺はポテトをパクつく。
板倉「俺んち武家の家系らしいんだよ」
俺「無いよ」
板倉「いや、有る」
俺「無いって。だってお前馬鹿じゃん」
板倉「農民は言葉に気をつけた方が良い・・・世が世なら、今頃切り捨ててるぞ」
コイツには切られたく無いな。
なんかムカつく。
452: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:49:46.82 ID:XlHUL6SO
俺「え?」
板倉「うん?」
俺「まさか、それだけ??」
板倉「本題はこれからだ」
俺「うん」
俺はコーラを啜った。
板倉「母ちゃん曰くさ、ウチの祖父ちゃんの家には刀が有ったらしいんだ」
俺「おお・・・」
板倉「・・・見たくね?」
板倉が少し笑った様に言った。
俺「見たい」
板倉「だろ??それを探そうぜww」
俺「どこに有るんだ?」
板倉「いや、それが祖父ちゃん以外、分からんのだよ」
453: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:51:49.01 ID:XlHUL6SO
俺「祖父ちゃんに聞けよ」
俺は刀が非常に見たくなった。
出来ればそれで板倉を袈裟切りしたい。
板倉「いや、四年前に死んだし」
俺「ダメじゃん」
俺はガッカリした。
てか、なんで電話して来たんだよ。
板倉「・・・見たい?」
俺「そりゃなあ・・・」
板倉「よし!じゃあ決定だ!」
俺「え?」
板倉「青森に行くぞ!」
俺「は?」
板倉「イタコに祖父ちゃんを呼んで貰うんだよ!!!俺、マジで頭良いわwwwwww」
・・・えー・・・マジで頭悪いんですけど
この人・・・
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454: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:53:11.40 ID:XlHUL6SO
9月に入っても暑さは全く緩まない。
板倉と森君三人で、恐山に向かう事に成ったのだが、いつに行くとかは全く話し合っていなかった。
結局、このままお流れに成るんかな?
そう思っていた矢先であった。
俺がバイト終わりに家に帰るとエアコンをガンガンにして風呂に入り眠ろうとしている時だった。
突然、家のドアをガチャガチャと音を立てて鍵を開ける奴がいた。
455: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:54:35.82 ID:XlHUL6SO
鍵を勝手に開けようとする奴らは限られている。
奴らのどちらかだ。
ガチャリと鍵が開いた瞬間に板倉が凄い勢いで入って来た。
板倉「すぐに荷物を纏めろ!!!!」
そう叫んだ。
彼の手には何故かエアガンが握られていた。
俺「てかさ、一応チャイムを鳴らせと何度も言ってるよね?」
俺が冷静にそう伝えると後ろから森君が入って来る。
456: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:57:00.61 ID:XlHUL6SO
森君「そんな事を言ってる場合じゃ無い!!!奴らが俺らの動きに気が付いたんだよ!!!」
同じく彼も何故かエアガンを手にドアの外を気にしている。
板倉「奴ら・・・本気みたいだ・・・」
板倉はそう言って後ろでドアの外を気にしている森君を見た。
板倉「尾行は・・・?」
森君「大丈夫の様だ・・・」
そう言って森君はエアガンを「ふう・・・」と言う溜め息と共に降ろした。
俺はベッドに座りタバコに火をつける。
457: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:58:00.30 ID:XlHUL6SO
板倉「何をノンビリしてる!!!お前の動きのせいで奴らが感づいたんだぞ!!!」
俺はリモコンを手に取りテレビを付けた。
森君「弾が・・・残弾数が少ないよ・・・」
板倉「さっきの応戦でか・・・」
面白い番組がやって無いので、俺はリモコンで次々にチャンネルを替える。
少し冷えて来たな。
エアコンの温度を上げるか。
458: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 10:59:32.74 ID:XlHUL6SO
板倉「俺も・・・さっきの応戦で弾が無い・・・」
森君「それより・・・さっきの戦いで傷付いた腕は・・・?」
よく見ると板倉の腕には包帯が巻かれていた。
板倉は腕を押さえながら笑う。
板倉「なーに・・・こんな傷・・・大した事はねーよ・・・!」
森君「・・・板倉君・・・!」
あ、そうかエアコンの温度を上げて扇風機を回さないと非経済だ。
俺は扇風機を回した。
459: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 11:00:41.68 ID:XlHUL6SO
板倉「さて・・・アイツらが来る前に・・・探しに行くぞ・・・」
森君「そうだね・・・」
喉が渇いたなー・・・
なんか飲み物買って帰れば良かったな。
板倉「秘宝・・・『一之介(板倉の祖父ちゃんの名前)の刃』をな・・・!」
森君「♪デッデーン!!!」
二人はそう言うと俺を見てきた。
うわー・・・
めっちゃ見てるんですけど・・・
460: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 11:02:13.15 ID:XlHUL6SO
俺「あ、終わった・・・?」
二人は黙って頷いた。
俺「えーっと・・・とりあえず・・・飲み物買って来るけど・・・いる?」
板倉「コーラ」
森君「リプトンレモンティー」
あ、そこはいるんだ。
俺「へー・・・」
俺は自分の家なのに凄いアウェー感を感じた。
これどうすんだよ・・・何かを言わないとダメなんだろうな・・・
二人はジッと俺を見ている。
見んなよ・・・
461: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 11:03:20.02 ID:XlHUL6SO
俺「え・・・?てか、今から行くの・・・?」
俺の質問に二人は頷いた。
長年付き合ってると分かるんだよね。
何を言っても無駄だと言う事を。
仕方が無い。
俺は立ち上がり二人の芝居に乗った。
俺「ったく・・・お前らと一緒だと、命がいくつ有っても足りないぜ・・・!仕方がねーな・・・俺も言ってやるよ・・・!」
俺はそう言って遠い目をした。
463: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/18(金) 11:07:45.82 ID:XlHUL6SO
が、
板倉「違う」
俺「え?」
森君「福田君は語尾に『ヤンス』を付けるキャラなんだよ」
俺「は?」
板倉「常に足手まといで、いつも敵に寝返ろうとするんだ」
俺「あん?」
森君「そして、唯一目立つ場面が、俺らに恩返しをしようとして豚を捕まえに行く途中で撃たれるんだ」
俺「・・・・」
板倉「最期の言葉が『あっしは実は・・・豚だったんでヤンス・・・』ムゴッ」
俺は板倉が最後まで言う前にヘッドロックをかけた。
俺「誰が豚だ!!!!この野郎!!!!!」
森君「ちゃんと語尾にヤンスを付けないと」
俺「うるせぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
こうして俺らの旅は始まった。秘宝『一之介の刃』を探す旅に・・・
だが、このときはみな、きづいていなかった・・・
これがあんなだいぼうけんのはじまりになるとはこのときはゆめにもおもわなかった (棒読み)
506: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:14:13.90 ID:IcYh.ASO
『聖剣一之介』を探す旅は森君のEKワゴンで向かった。
軽自動車なので、テントと荷物で後ろは一杯であった。
俺「てか、後ろ狭いんだけど・・・」
板倉「我慢しろよ」
俺「じゃあ代われよ!!」
板倉「あ、俺酔いやすいから助手席じゃ無いとダメなんだ」
俺「14年間一緒だけど初耳だぞ」
森君「まあまあ、途中で交代しようよww運転も代わって欲しいしww」
板倉「ねえねえ、寝て良い?」
俺「お前何様だよ」
森君「良いよ寝ても。その代わり何が有っても知らないよ♪」
サラッと森君が怖かった。
507: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:20:24.89 ID:IcYh.ASO
結局、板倉は俺と森君どちらが運転しても助手席を譲り渡す事は無かった。
旅行中、野宿をするので風呂には入れないと思ったが、行く先々に温泉が有り、毎日温泉に入れた。
後部座席からロープを通して、それにタオルを付けて走りながら乾燥させたりもした。
青森到着前に岩手県?の小岩井牧場に立ち寄った。
板倉「うおー!!!!牛だ!!!牛が居るぞ!!!」
森君「乳だ!!!!」
俺「俺なんかそのまま!!!!」
俺らはハシャギ捲くった。
509: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:22:10.59 ID:IcYh.ASO
乳絞りや飲んだりした。
夕方まで遊んだ俺達は車に向かった。
俺「いやー、・・・飲んだねー」
森君「もう、しばらく要らないよ」
俺らがそんな会話をしていると板倉は一人黙って歩いていた。
俺「板倉、次俺が運転するよ、鍵貸して」
先程まで運転を担当していた板倉に俺がそう言った。
板倉「へ?」
板倉が軽く焦った顔をしながら返事する。
510: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:23:28.05 ID:IcYh.ASO
俺「いや、運転代わるって言ってんの」
板倉「あ・・・ああww運転ねww・・・」
板倉はそう返事するが鍵を渡さない。
板倉「あ!!そうだ!!!お土産買おうぜ!!!」
森君「いやまだ先が長いから要らなくね?」
板倉「え・・・あ、そう・・・?」
板倉はウロウロし始めた。
俺「なんだよお前は」
俺がそう言うと板倉は思い出した様に言った。
板倉「あ!!!じゃあさ、今日はここで野宿しよ!!!」
511: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:25:11.21 ID:IcYh.ASO
俺「えー・・・風呂入りに行こうぜ」
森「うん、せっかくだから近くの温泉行ってから野宿しようよ」
俺らがそう言うが板倉は首を振る。
板倉「いや、野宿しよう・・・てか、野宿しないと・・・無理・・・」
俺、森君「は?」
板倉は少し照れた様に笑って言った。
板倉「いやwwww実はさ・・・爆笑なんだけどさ・・・」
板倉はそう言って笑う。
俺「何だよ」
板倉「鍵・・・無くしたんだよ・・・ハハハハwwwwwwww爆笑wwwwwwハハハハ」
俺と森君は顔を見合わせた。
512: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:26:32.58 ID:IcYh.ASO
板倉「いや、もうどうすんのwwwwww鍵無いから車動かねぇwwwwwwハハハハ!!!」
俺と森君はカバンからエアガンを取り出すと、そのまま引き金を引いて板倉を二人で撃った。
板倉「痛い!!!痛い!!!人に向けて撃つのは辞めて!!!ダメ!!!痛い!!!」
板倉の体に無数のBB弾が当たる。
俺「板倉くーん???!!!板倉くーん???!!!君は馬鹿なの???!!!!」
板倉「痛い!!!痛い!!!ダメ!!!マジで痛い!!!」
森君「踊れ!!!!踊れ!!!!ハハハハ!!!!」
何気に森君が酷い。
板倉「すみません!!!!ホントにすみません!!!!」
板倉は踊っていた・・・
513: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:27:52.21 ID:IcYh.ASO
幸い森君がスペアキーを持っていたので助かった。
板倉「いやぁーwwwwwwなんだスペアキー持ってんのかwwwwww」
板倉は笑いながら助手席に座ろうとする。
俺「おい」
板倉「え?」
森君「君の座る所は・・・そこじゃ無いよね・・・?」
板倉「あ・・・」
俺「トランクな」
森君「荷物を後部座席に寄せてとっととトランクに乗れ」
板倉「・・・はい・・・」
514: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:29:03.44 ID:IcYh.ASO
板倉は荷物をせっせと後部座席に移してトランクに座った。
森君「いやあ広く成ったねww」
俺「さあてww行きますかww」
俺は急発進をした。
ゴン、と言う音と共に板倉がリアウィンドウに頭をぶつけた。
板倉「あ・・・すみません・・・もっとゆっくり発進して貰えませんか・・・」
俺「ああああん!!!????聞こえねー!!!!」
俺は急ハンドルでカーブを曲がる。
ゴン。
板倉が後ろで転がってる。
次の温泉まで板倉はトランクで転がり続けていた・・・
515: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:30:01.62 ID:IcYh.ASO
青森に到着して恐山に向かう。
グネグネとしたカーブの連続を越えて昼近くに成った頃、恐山の上に到着した。
車を降りた瞬間から硫黄の匂いが辺りを充満しており、空の曇り具合と相まって不気味さを醸し出している。
九月の平日と言う事も有り観光客は殆ど居なかった。
俺らは不気味な赤い橋を渡り、イタコの居る場所へと向かう・・・
が、いない。
516: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:31:05.17 ID:IcYh.ASO
俺「いねーじゃん」
板倉「どこに居るんだ?」
森君「ちょっと聞いて来るよ」
森君がテクテクと関係者らしきオジさんに聞きに行った。
俺「イタコに聞くのって高いの?」
板倉「え?金取られるのかよ」
俺「いや・・・そりゃそうだろ・・・」
板倉「じゃあ、金儲けだろ、それは!!!」
板倉が何故か怒り出した。
そうこうしている内に森君が戻って来た。
517: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:32:19.71 ID:IcYh.ASO
森君「いや、なんかいないらしいよ、この時期は」
森君が残念そうに言う。
板倉「マジかよ???!!!」
俺「え?なんで?」
森君「なんか七月には沢山居るんだけど、夏を越えたらいなく成るらしいよ」
マジっすか?
板倉「冗談じゃねーぞ!!!!!」
板倉が突然、俺のキャップを取り、それを地面に叩き付けた。
俺「なんで俺のでやるんだよ!!!!!」
俺が急いでキャップを拾う。
518: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:33:18.96 ID:IcYh.ASO
板倉「こんな所まで連れて来られて・・・今更、イタコが居ませんだと・・・冗談じゃねーぞ!!!!!」
俺、森君「いや、それは俺らのセリフだよ」
板倉「どーすんだよ!!!!聖剣一之介はもう、復活の時を迎えんだぞ!!!!!」
俺「もうなんかそれも飽きた」
森君「どうしようか?とりあえず板倉君を埋める?」
森君がキラキラした笑顔で俺にそう言っていた・・・
519: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:35:11.88 ID:IcYh.ASO
仕方なしに賽の河原で石を何個か積んで俺らは恐山を離れた。
途中、板倉が俺が積んだ石を崩して来たので喧嘩に成った位だ。
山を降りて国道沿いのコンビニの駐車場で作戦会議を開いた。
俺「てか、どうしようか?」
森君「もう無理かもねー」
板倉「馬鹿、諦めんなよ!!!あの聖剣一之介を俺らが先に手に入れないと・・・世界は・・・世界は・・・」
俺「何度も言うが、それ飽きた」
森君「普通の占い師にでも見て貰う?」
森君の一言に俺らは森君を見た。
森君「え?」
板倉「・・・それだ・・・!」
え?そうなの?
520: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:36:57.17 ID:IcYh.ASO
俺らは青森市内の繁華街に向かった。
すると商店街?の近くに胡散臭そうな占い師が一人佇んでいた。
板倉「いたーーーー!!!!!!」
俺「マジで見て貰うの・・・?」
板倉「当たり前だろ!!!!」
森君「胡散臭そうだねー」
俺「言えてる」
俺らの意見を無視して板倉は車を降りて一直線に占い師の方に向かった。
板倉「すみません、いくらっすか???!!!」
板倉は占い師の前に行くと笑顔で聞いた。
521: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:38:33.95 ID:IcYh.ASO
占い師はボーッとしていたみたいで慌てて営業用のスマイルを返す。
占い師「えっと・・・見て欲しいのは相性ですか?」
板倉「はい」
おい。
俺は慌てて板倉を押しのけた。
俺「いや、あの探し物をしてるんですけど・・・」
占い師「え・・・?」
占い師は少しマズそうな表情を浮かべる。
コイツ大丈夫かよ。
森君「『聖剣一之介』を探してるんですけど、それの有りかを教えて下さい」
占い師は森君の言葉にキョトンとした表情を浮かべた。
522: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:39:43.84 ID:IcYh.ASO
板倉「その剣を手にした者は世界を手に入れる事が出来ると言う剣で、古くは織田信長が手にし、秀吉、家康と渡り、その剣は今は・・・ムゴッ」
俺は途中で板倉をヘッドロックした。
占い師は少し嫌な顔をしている。
占い師は人の良さそうなおじさんで有った。
俺「あ、いや、実はコイツの家に古くから伝わる日本刀が有るんですけど・・・それがどこに有るか・・・占って欲しい・・・んですけど・・・」
俺は喋りながら馬鹿馬鹿しい気持ちに苛まれていた。
523: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:40:51.86 ID:IcYh.ASO
占い師「あ、いや・・・そう言った占いは・・・専門じゃ無いんで・・・」
占い師がそう言う。
まあ、そりゃそうだろう。
でも、アンタはそれをコイツらに言ったらマズイよ。
森君「ほう、じゃあ何が専門なんですか?」
占い師「あ、恋や相性を占うんですけど・・・」
板倉「相性ね・・・じゃあ、こうしよう、俺とその刀の相性を占って下さい」
占い師「あ、いや、人間と人間の恋・・・」
占い師が焦ってそう言い出すと、森君が遮った。
524: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:42:28.57 ID:IcYh.ASO
森君「恋は・・・誰もが平等に有ります・・・彼は人間じゃ無くて刀に恋したんです・・・!」
占い師「え?」
板倉「いや、森君良いよ・・・俺みたいな変態は恋する資格が無いんだよ・・・この人は恋は人間同士しか認めてくれないんだよ・・・」
占い師「あ、いや・・・そう言う事じゃなくて・・・」
森君「そうなんだ・・・板倉君・・・元気出せよ・・・」
板倉「うっ・・・グスッ・・・誰も俺の気持ちなんか分かってくれないんだ・・・グスッ・・・」
なんだこの三文芝居。
無茶苦茶な芝居に占い師はオロオロし始めた。
なんか占い師が可哀相に成って来た。
525: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:43:43.16 ID:IcYh.ASO
占い師は諦めた様な表情を浮かべて溜め息をつく。
占い師「あ・・・じゃあ具体的な場所までは・・・分からないですけど・・・良いですか?」
板倉「良いですよww」
占い師が再び溜め息を付きながらなんかパスタみたいな奴をジャラジャラし始めた。
板倉「何が出るかな♪何が出るかな♪」
森君「パパパーパーパララン♪」
占い師「あ、ちょっと静かにして貰えますか」
占い師が少しイライラし始めた。
俺は占い師に同情していた。
526: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:45:12.52 ID:IcYh.ASO
なんかよく分からん儀式をして、散らばったパスタを見ながら占い師は呟いた。
占い師「南の方向を指してますね」
板倉「ほう!!!!」
ホントかよ。
占い師「アナタの家は代々武家ですよね?」
板倉「スッゲー!!!!!!当たりっす!!!」
いや、刀を探してるって言葉で連想出来るだろ。
占い師「アナタの御実家には蔵みたいな・・・」
板倉「有ります!有ります!」
占い師「その中の・・・どこかに有ります・・・」
板倉「スッゲー!!!!!」
コイツ、一番無難な答えを出しやがった・・・
527: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:46:35.10 ID:IcYh.ASO
森君「なんかもっとかっこ良く言って」
占い師「へ?」
無茶振りだ。
俺「あ、良いです、ありがとうございます」
占い師「は・・・はあ・・・」
占い師は多少疲れていた様だ。
板倉「この人スゲエよ!!!本物の占い師だ!!!」
お前それは失礼だろ。
俺ら三人が占い師から離れようとした時に俺はふと思い付き、占い師の所に戻った。
板倉「どこに行く?」
俺「ちょっと車で待ってて!」
俺はそれだけ言うと占い師の所に戻る。
528: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:48:43.87 ID:IcYh.ASO
占い師は俺を見てドキッとした表情を浮かべた。
占い師「え・・・何か・・・」
俺「すみません、恋愛の占いは得意なんですよね????」
占い師「あ、はいww」
占い師は急に嬉しそうな表情を浮かべる。
俺「すみません・・・少し見て頂きたいんですが・・・」
車に戻ると板倉と森君は待ち侘びていた。
板倉「何してたんだよ?オセーな」
俺は喜んだ声で言う。
俺「いや、あの人スゲエわww当たるんじゃね?」
森君「なんで?」
俺「いや、俺と石原がさwwwwww将来結婚するんだってwwwwwwww」
俺がそう言うと二人は顔を見合わせて溜め息をついた。
板倉「急に胡散臭く成ったな・・・」
森君「だね・・・」
俺「おい」
529: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/21(月) 14:49:41.25 ID:IcYh.ASO
森君は車を発進させる。
板倉「さあ!!!いざ俺の祖父ちゃんの家に向かうぞ!!!」
俺ら三人は急にテンションが上がった。
なんか明確な目標が出来たからだろう。
森君「所で板倉君のお祖父ちゃんの家はどこ?」
森君がハンドルを握りながら聞く。
板倉「うん?宮崎」
キキーッ!!!!
森君が急ブレーキを踏んだ。
10分後には久しぶりに森君のデンプシーロールを見る事が出来た・・・
581: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/25(金) 21:00:12.04 ID:LXhxnkSO
クリスマスイヴの昨日に婚約者を置いて19時半に寝た俺が通りますよっと・・・
582: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/12/25(金) 21:02:36.15 ID:C3Qp9pg0
>>581
何をやってるんだww
585: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/25(金) 22:04:02.76 ID:LXhxnkSO
昨日はマジで疲れてた
サトミの料理を食べてシャンパン飲んだ時点で軽く落ちかけた
サトミに寝なさいwwと言われて寝ました
今は現場の立ち会いで、終わったら明日は完全に休みなのでサトミと過ごします
すみません、忙し過ぎて全然続きを書いてません
この時期はマジで忙しいんですよ・・・
586: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/12/25(金) 22:51:11.60 ID:EM6IDMg0
>>585
ふむ・・・まぁこの時期福田さんの仕事は忙しいよな・・・
大晦日ぐらいはさとみさんと過ごせるといいんだが・・・・・・
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591: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 04:36:47.23 ID:aRDqzASO
おはようございます
今日はそんなに寒く無いですね
昨日休んだから体力が回復してる
さあ、31日まで仕事頑張るぜい!!!!!
595: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 16:54:02.85 ID:aRDqzASO
お疲れ様でーす
唐突に投下しまーすww
596: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/12/27(日) 16:55:16.63 ID:bJru0G2o
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
597: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 16:57:23.82 ID:aRDqzASO
せいけんいちのすけ を さがす たびに でかけた おれたち。
さてさて つぎに まちうける のは どんな ぼうけん なのか・・・
598: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:00:14.32 ID:aRDqzASO
この日本一周の旅行は人の優しさに触れる旅であった。
青森では知らないお婆さんがリンゴを大量にくれたり、
仙台では名物のタンを食べようとしたが、既にラストオーダーが終わっていたにも関わらず、
遠くから来てくれた、と言う事でオーダーを聞いてくれて、尚且つ冷麺をサービスで頂いた。
また、秋田でキリタンポを焼いてる屋台の前で物欲しげな表情を浮かべているとタダでくれたし、
仙台のミニスカポリスの店では言えないサービスをしてくれたりもした。
東北の人達は寒い場所なのに温かい人ばかりだったよww
599: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:02:43.56 ID:aRDqzASO
宮崎に向かう途中に東京に立ち寄った。
ちなみに俺は生まれて初めての東京であった。
俺らは興奮して都庁にエアガン撃ったり、皇居の前で板倉が
「陛下ーーー!!!板倉です!!!板倉が陛下の為に馳せ参じましたー!!!!」
と叫んだりした。
そのまま高速に乗って一気に関西まで行こうとしたのだが、急に板倉が言った。
板倉「渋谷にいかね?」
俺「なんで?」
板倉「ムフwwナ・ン・パ!」
森君「地元じゃ全然引っ掛からないのに?」
板倉「俺は都会が似合う男!この首都の空気は俺に合う!」
よく分からないが俺達は板倉に促されるままナンパに向かった。
600: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:04:34.25 ID:aRDqzASO
初めて見た渋谷は凄く感動したのを覚えてる。
「109」て本当に有ったんだ・・・
何故かそんな事を思った。
板倉が手当たり次第声を掛け始める。
が・・・
森君の言う通り地元で成功しない板倉の前に首都の壁は高かった。
50人を越えた辺りで板倉は凹んだ。
板倉「お前ら馬鹿ばっかだな!!!!ええ???バーカ!!!バーカ!!!」
突然道行く女の子に向かって暴言を吐きはじめる。
俺と森君は他人の振りをしていた。
601: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:05:48.42 ID:aRDqzASO
暴言を吐くのにも飽きた板倉は次に俺達の方を向く。
板倉「お前ら気合い入ってる???気合いが無いとナンパなんか成功しないよ???分かってる???」
俺らが悪いんかよ。
俺「いや・・・あんまり・・・」
板倉「じゃあ、お前のせいだ!!!」
えー・・・何なのこの人・・・
俺らは文句タラタラの板倉を連れて車に乗り込み東京を後にした・・・
602: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:07:09.94 ID:aRDqzASO
一気に関西まで来た俺達は神戸で六甲山に登ったり、甲子園球場に行ったりした。
甲子園球場の前で俺達は感慨深げに蔦に触り呟いた。
板倉「あの夏は・・・熱かったな・・・」
森君「そうだな・・・あの最後の打球が・・・もう少し逸れてたらな・・・」
あ、そう言う遊びね。
俺も乗った。
俺「あの日、俺の肩の痛みが無けりゃな・・・」
俺がそう言うと板倉と森君が俺を見た。
603: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:08:41.07 ID:aRDqzASO
板倉「違う」
俺「え?」
森君「福田君はアルプススタンドでメガホン持ってた役だよ」
俺「は?」
板倉「常に練習中に逃げようとして俺らに見つかるんだよ」
俺「あん?」
森君「そして『違うでヤンス!盲腸が痛いでヤンス!』と言い訳するんだよ」
俺「・・・・」
板倉「そして、『自分の前世は豚でヤンス、お願いします、豚を・・・』ムゴッ」
俺は板倉にヘッドロックをした。
俺「誰が豚だああああああ!!!!!!てか、ちょいちょい下っ端の言葉遣い辞めろぉぉぉぉ!!!!!」
森「違う、『辞めろでヤンス』だろ」
俺「うるせぇぇぇぇ!!!!!!!!」
高校生の聖地の前で俺らは暴れた。
604: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:10:16.60 ID:aRDqzASO
関西を後にして俺らは広島に入った。
原爆ドームに普通に観光に行ったが、途中から感傷に浸った。
俺「てかさ、原爆の放射能ってずっと消えないんじゃ無いの?」
森君「だよね、じゃあまだ残ってんのかな?」
板倉「いや、残ってたら広島市民は被曝してるじゃん」
俺「いきなり普通に暮らしてたら原爆落とされて何が有ったか分からんまま死ぬのは嫌だよね」
森君「だよね、アメリカ酷いよな」
板倉「やっぱ戦争は嫌だなぁ、戦闘機で闘ったりはカッコイイけど・・・何もせずにただ原爆で死ぬのはやり切れんな」
と、俺らみたいな馬鹿でも少し感慨深い物が有ったよ。
まあ、一時間後には広島焼ウメエwwwwwwと叫んでたんだが・・・
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605: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:12:26.76 ID:aRDqzASO
広島を過ぎて福岡に入る頃、俺らは疲れていた。
車中も黙って寝ている事が増えた。
板倉「なあ・・・」
九州に入って国道を走り渋滞に巻き込まれていた時に板倉が言う。
俺「うん?」
運転を俺がしていて俺もタバコの吸い過ぎで気分が悪かった。
板倉「・・・俺らなんで九州に居るの・・・?」
森君は後部席で寝ていた。
俺「・・・なんでだっけ・・・?」
俺も疲れていた。
長いRPGをした時に冒険の目的を忘れた事に似ていた。
606: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:14:35.47 ID:aRDqzASO
板倉「・・・帰る?」
板倉の一言に突っ込む元気も気力も無かった。
俺「限りなく帰りたいが、帰ったら負けた気がする」
板倉「・・・いや~・・・ここはこのまま帰った方が勝ちの気がする・・・」
俺「え・・・?それ、ボケてんの?」
板倉「微妙」
俺「あ、そう・・・」
ダラダラと夕方の国道を走る。
森君「・・・もうすぐ福岡だから・・・とりあえず博多ラーメン食いたい」
いつの間にか起きた森君がそう言った。
俺「じゃあ、とりあえず・・・博多に行くか・・・」
板倉「まあな、ラーメン食うか・・・」
俺らは博多に向かった。
607: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:15:35.88 ID:aRDqzASO
博多に入り屋台とかを見ると俺らのテンションが戻る。
板倉「ラーメン!!!!どれ????どこで食う???」
俺「ガイド本!!!!コンビニ行ってガイド本見よう!!!!」
森君「違う!!!!こう言うのは匂いで感じるんだよ!!!!」
俺らはハシャギながら一件の屋台でラーメンを食べた。
メチャウマwwww何、この旨さwwwwww
そのまま俺らは夜の博多の街を歩く
608: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:17:49.75 ID:aRDqzASO
すると妖しい街に入った。
客引きのオッサンが俺らに声を掛けて来る。
ちなみに俺らは・・・
溜まっていた。
凄く溜まっていたww
板倉「なあ・・・」
森君「うん・・・」
俺「まあ・・・」
俺らは皆まで言わなくてもアイコンタクトで分かった。
まるで静岡大会決勝戦で掛川がアイコンタクトだけでフラッシュパスをした時の様に全てを分かり合えた。
609: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:19:27.72 ID:aRDqzASO
ゴール前でノーマークでボールが転がって来たかの様に、一人の客引きのオッサンが俺らに近付いて来る。
オッサン「40分7000円だよ」(九州弁で言われたが覚えて無いので)
板倉「ほう」
森君「可愛い子居るの?」
森君が鼻息荒く聞いた。
オッサン「可愛い子しかいないよ、好み言ってくれたら付けるし」
俺は生唾を飲んだ。
俺「写真見たい」
オッサン「良いよww」
そう言ってオッサンが写真を出して来た。
610: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:20:41.53 ID:aRDqzASO
写真を見ると可愛い子ばかりだ。
俺らの理性の糸がプチンと切れた。
板倉「え???どこまで???ねえ???」
板倉が焦った様に聞く。
オッサン「一応、7000円じゃ触るだけだけど、後、2000円追加したら・・・」
そう言ってオッサンが口でするジェスチャーをした。
9000円か・・・
俺らが難色を示す。
40分9000円は安いが余り金を使いたく無い。
611: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:22:04.84 ID:aRDqzASO
乗り気が失せかけていた俺らを見てオッサンが
「よし!」
と言った。
オッサン「良いよ!7000円だけで!!特別サービスだ!!!」
オッサンの一言に俺らは・・・
落ちた。
写真で女の子を指名した。
「本来は指名料も貰うけどサービスね!」
オッサンがニヤリと笑い言う。
俺は・・・
まあ、サトミに似た子を選んだんだよww
うん。まあ、キモいよねww
612: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:23:22.90 ID:aRDqzASO
俺らは興奮しながら店内に入る・・・
が、なんか妙に・・・暗い・・・
そして、客が全然いない・・・
怪しい・・・
怪し過ぎる。
変だな、そう思いながらも俺らはバラバラに座らされて、
尚且つ興奮して冷静に判断出来ない事も有り、
ワクテカしながら女の子を待つ。
ウフッww
写真で見る限り、メッチャ可愛かったなww
そんな事を思っていると最初に板倉が座る席に女の子が来た。
613: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:25:08.76 ID:aRDqzASO
暗がりで見えなかったがスタイルが良くて服の露出感が素晴らしい。
次に森君の所に女の子。
この子も中々スタイルが良い。
クソッ、羨ましいなおい。
俺はそう思いながら女の子を待った。
後ろから「ケイコちゃん、1番ボックス」と言う様な声が聞こえる。
キタ!!!!
俺の所だ!!!
サトミみたいな感じの子・・・
頼む!!!
俺は慌てた素振りを見せずにタバコを燻らしながら余裕をこいてた。
すると足音が聞こえて来る。
ドスン、ドスン、ドスン・・・
え?ドスン?
俺が気になり後ろを見ると、そこには・・・
ホンジャマカの石塚がいた・・・
614: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:26:31.24 ID:aRDqzASO
石塚は俺にオシボリを渡すと
「どこから来たの?」
とか
「いくつ?」
とか質問し始める。
俺は既に放心状態であった。
え?何これ。
俺はサトミを呼んだ筈。
なんで石塚が来たの?
石塚「ねえ、飲み物頼んで良い?」
石塚がそう言って俺に擦り寄る。
俺「ゴメン・・・お金無いんだ・・・」
俺は飲み物なんか頼んで金をこれ以上使いたく無かった。
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615: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:28:29.01 ID:aRDqzASO
俺の欲求は限界に来ており、正直石塚でも構わない、
そう思っていた。
俺が石塚を触る。
なんか悲しくなっていた。
だが、石塚は俺の手を弾く。
え?
石塚「飲み物頼まないと触らせない」
何このプレイ。
俺、そんなオプションは頼んで無いんだけど。
俺はそれでも笑顔で言った。
俺「いやいやwwさっき前のオジサンに金払ったしww」
石塚「あ、あのお金は飲むだけの金額だよ」
は?
石塚「これ以上するなら飲み物頼まないとww」
石塚がブヒブヒとそう言う。
616: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:30:42.17 ID:aRDqzASO
はあああああああ?????!!!!
こんだけ虚仮にされて、飲み物って!!!!!!
ふざけんな!!!!!
俺「え?飲み物いくらかな?」
俺、超ヨエー。
石塚「あ、ビールで7000円ww」
どこのインフレ国家だよ。
俺「いやいやww・・・・マジ?」
石塚「うんww」
俺「ええー・・・」
俺は迷った。
俺はこの石塚に14000円を払い抜いて貰うのか?
マジで?
石塚を見る。
スゲエムカつく顔で俺を見ている。
悲しい。
俺は一体、福岡まで来て何をしてるんだ・・・
そう思うと凄い凹んだ。
俺「あ・・・もう帰ります・・・」
石塚「お客様お帰りでーす!!!!」
深い悲しさに苛まれて店を出る最中に見たのは板倉が女の子に土下座をしている映像だった・・・
617: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/27(日) 17:32:04.31 ID:aRDqzASO
書き溜めは以上です
また続きを投下します
まあ、今回は青春時代に付き物のほろ苦い思い出でした・・・
657: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/29(火) 20:29:11.82 ID:AyzhNcSO
もう仕事納めは終わったんだよな・・・
俺はちなみに今日昼前に帰って来て、19時まで寝て、今から再び出掛けます
明日の昼まで働いて、31日も昼から仕事が有ります
なんかオラ、ワクワクして来たぞ
ちなみにご心配されてる皆さん。
俺はそこまで馬鹿じゃ無いので、住所に関する重要情報に二カ所、フェイクを入れてますww
だから絶対に俺の住んでる地域は特定されないので大丈夫ですww
658: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/12/29(火) 20:44:20.73 ID:PIlsCwAO
福ちゃんキター!
お仕事頑張れwwww
665: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/29(火) 22:20:25.20 ID:AyzhNcSO
これが我が福田神拳奥義
”疑心暗鬼”
だ・・・!
もうズバッと俺の住んでる地域言うわ
サンフランシスコです
実は僕はアメリカ人なんです
僕の本名はジョージ・マッケンローです
サトミはキャサリン
板倉はスミス
森君はMr.モリ
ワタシ ハ ニホン ダイスキ デス
フジヤマ スキヤキ ヤマトダマシイ チンコ
三千円のユンケル飲んだら、効いて来たぜ!!!!!
これ、マジで効き過ぎwwww
680: 福田 ◆RzEettbBGE :2009/12/30(水) 16:55:45.61 ID:YxiUDISO
年賀状!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤバい
早く仕事終われ
マジヤバい
最悪
710: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/01(金) 11:33:38.68 ID:uptT.ISO
明けましておめでとうございます
今実家なんです
昨晩遅くの新幹線で戻って来ました
先に実家に帰っていたサトミが昼から、新年の挨拶に来る
早くも弟が緊張してる
さっきから、何故か台所とリビングの間で手を前に組んで佇んでる
ずっと虚空を見てるんだが、コイツ大丈夫か?
711: A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! :2010/01/01(金) 12:28:51.33 ID:8u2f8UDO
>>710
福ちゃん、あけおめことよろー
弟がんがれっ!wwwwww
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759: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/06(水) 09:10:53.46 ID:0s0TiISO
おはようございます。
続きを投下しますが、一番盛り上がった場面は終わったので、最後の顛末だけ投下します。
760: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/06(水) 09:12:24.87 ID:0s0TiISO
福岡を後にして俺達は宮崎を目指した。
あのお店を出ると既に森君は外にいた。
森君もキレて何もせずに店を出たそうだ。
だが、板倉は俺らが外に出て15分後にベルトをガチャガチャしながら出て来た。
彼はお金を払わずに土下座で頼み込み女の子に手でして貰ったらしい。
恐るべしプライド。
ある意味勝ち組だよ。
761: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/06(水) 09:15:26.10 ID:0s0TiISO
そのまま俺ら三人は勢いが出て来て夜通しかけて板倉の祖父さんの家に到着した。
そして蔵を探したが刀は出て来なかった。
まあ、正直、その頃はどうでも良かったよ、刀の事は。
板倉の婆ちゃんが次いでに蔵の掃除をしてくれ、と言う事で俺らは蔵の掃除をしたんだ。
掃除を始めて5時間経過した頃に怖そうな日本人形を発見。
異様に髪が長くて汚れていて怖かったが俺らは既に壊れていた。
何故かそれを見て爆笑した。
今考えると怖い。
その後、板倉の婆ちゃんの家で一泊した後に俺らは帰途に着いた。
おしまい。
最後は流してスマン
ただ、特に面白いエピソードも無かったのだよ
762: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/06(水) 09:19:32.70 ID:0s0TiISO
尻つぼみに成ったので、正月の話を書こうと思います
また、仕事の合間に書きますので、お待ち下さい
じゃーね!
838: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:21:15.10 ID:LCAdFASO
12月に入り俺の仕事は忙しくなる。
急遽に入る仕事が増えるからだ。
そんな忙しい最中の数少ない休みを俺はサトミと過ごしていた。
サトミ「年末いつまでお仕事?」
俺「分からんけど、例年から言えば30日位までは現場が入るな」
サトミ「お正月にさ、どちらの実家にも挨拶に行った方が良いと思うんです」
俺「ですね」
サトミ「どうしよう?新幹線の切符とか・・・早めに取らないと指定席は埋まるんじゃ無い?」
俺「でも、仕事がいつまでか分からんのよねー」
サトミ「うーん・・・」
結局、サトミは年末に先に帰らせて俺は一人で実家に帰る事に成った。
839: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:22:55.79 ID:LCAdFASO
仕事はガンガンに入って来る。
嬉しい悲鳴なのだが、とにかく数をこなすのが大変だ。
作業員の手だけでは事足りない為に、俺ら営業も現場に駆り出される。
夜中に現場に出て、昼間は昼間で本来の仕事をしなければ成らない。
下請けに振ろうにも、下請けは下請けで仕事が埋まっているので不可能だ。
この仕事のね、何が面倒臭いってね。
鍵の受け渡しが面倒なのよ。
840: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:25:09.55 ID:LCAdFASO
一応、御信頼頂いてるお客さんからはスペアキーを会社で預かってるんだけどさ。
お客さんによっては毎回取りに来て欲しいと言う方もいる。
鍵の受領証云々の関係で作業員に鍵の受け渡しをさせる事が難しい。
だから俺達営業が行く事に成るんだよ。
それが大変なのよ。
地味に。
因みに俺は30日の朝に現場終わりに、そのままお客さんの所に鍵を返しに行ったんだ。
そこはと有るショップで女の従業員が多い。
しかも制服がミニスカww
俺は意識朦朧と成りながらも車を走らせ、その客先にむかった。
841: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:32:31.97 ID:LCAdFASO
客先はオープン前で正面が開いてない。
なので裏口に向かう。
すると従業員の可愛い女の子がオープン前の清掃をしてたんだ。
窓を拭いてたんだけどね。
しゃがんで窓を拭いてたので・・・
パンツ丸見えww
疲れてたらさ・・・欲求が高まるじゃん?
ヤバい。
静まれ!
俺は前屈みに成りながら裏口から客先に入った。
従業員の女の子が「あ、福田さんww・・・・どうしたの?」
そう聞いて来る。
842: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:34:17.24 ID:LCAdFASO
俺「あ、いやちょっとお腹が痛くて・・・」
女の子「え?大丈夫ですか?トイレ行きます?」
俺「あ、嫌々!!!大丈夫です!!!すぐに治まります!!!」
女の子「え・・・でも・・・」
まあね。
腹の辺りを押さえながら前屈みに成ってたら限界が近いと誰でも思うわな。
従業員の女の子がしきりにトイレに促すので、俺はとりあえず治まるまでトイレに居ようと思いトイレに入った。
843: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:36:26.83 ID:LCAdFASO
だが、客先で下痢便をしながら笑う会社員は超ヤバい。
笑い声を聞かれたらマジで気違いかと思われる。
笑いを堪えるが、その笑っては行けない雰囲気に更に笑えてしまう。
844: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:38:03.50 ID:LCAdFASO
最終的に
「ブホッ!!!」
と言う吹いた声と共に鼻水が出て、その姿が鏡に映り俺は一人トイレで爆笑してしまった。
思い切って爆笑した後は平常に戻り、笑いも治まり、俺は鼻水を拭いて冷静な顔でトイレから出た。
トイレから出ると店の従業員達は俺の姿を見ると、すぐに目を逸らす。
俺も言い訳が面倒臭くなり挨拶をして帰った。
だが、帰りの車の中で先程の失態を思い出し
「ああああああああああ!!!!!!」
と叫びながら帰ったのだった。
絶対ヤバい奴だと思われてるよね・・・
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845: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:39:42.98 ID:LCAdFASO
翌日31日最後の現場の立ち会いをする。
サトミは29日に実家に帰った。
現場で立ち会いの最中に俺が年賀状を忘れていた事を悔やんでいると入口から
「お疲れっす!!!」
と言う威勢の良い声が響いた。
そこにはマイスイートハニーの弟が何故かレジ袋に缶コーヒーを入れて立っている。
俺「おう、お疲れ・・・どうした?」
竜也「僕の現場が終わったので来ましたwwはい、差し入れっス」
竜也はそう言って缶コーヒーを作業員に配る。
中々気が利くじゃないの。
846: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:41:38.48 ID:LCAdFASO
俺「お前も暇だな、終わったら早く帰れば良いのに」
竜也「え?」
竜也が怪訝な顔で俺を見る。
俺「うん?」
竜也「いや、一緒に帰るんですよね?」
俺「あ・・・」
思い出した。
そう言えばサトミから竜也と一緒に帰る様に言われてた・・・
俺「あ、ああ・・・そうだね・・・」
竜也「え・・・?なんすか、その微妙な忘れてた感じの反応は」
俺「正直・・・忘れてた・・・」
竜也「マジっすか!!!勘弁して下さいよ!!!」
俺「いや、お前のそもそもの存在自体を」
竜也「いや、なんか凹むんで辞めて下さい・・・」
847: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:43:36.11 ID:LCAdFASO
俺らは仕事を終えると一旦家に帰り荷物を纏めて新幹線の駅で待ち合わせる。
大晦日の最終に近い新幹線は比較的空いていた。
竜也「座席空いてますかね?」
俺「お前は乗ったら一目散に座席にダイブしろよ」
竜也「お任せあれ!」
俺はジョークで言ったのに竜也はマジでダイブしやがった。
社会人にも成ってコイツは何をしてるんだよ。
竜也「福田さん!福田さん!駅弁は???駅弁は???」
興奮し過ぎだよコイツ。
俺「美味い奴買ってこい」
俺はそう言って竜也に金を渡した。
848: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:45:39.09 ID:LCAdFASO
竜也がホームに立って駅弁を買っている。
今出発したら最高に面白いのにな・・・
そうワクテカしながら待ったが残念ながらギリギリ竜也は駅弁を手にニコニコしながら帰って来た。
俺「チッ」
竜也「え?」
俺「あ、いやサンキュー」
そう言って竜也から駅弁を受け取る。
出発まで残り一分。
俺は見たかった。
竜也がホームで焦りながら俺が乗る新幹線を追い掛ける姿を。
俺「竜也」
竜也「はい」
俺「ビール・・・飲みたくない?」
竜也「ああww良いっすねww」
俺「買って来て」
俺は竜也に千円札を差し出す。
849: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:47:56.35 ID:LCAdFASO
竜也「ええっと・・・自販機は何両目に・・・」
俺「嫌々、有るじゃん・・・目の前に」
俺はそう言って窓の外に写る売店を指差した。
竜也は目をパチクリさせると首を振る。
竜也「嫌々・・・無いっす!無理っす!!!」
俺「大丈夫だって!後5分位時間有るから!」
竜也「無いっすよ!!!あと1分無いっすよ!!!」
俺「いや、さっき運転手がレバーを持つ手が震えるから5分待って欲しいと言うアナウンスが有ったんだよ」
竜也「代わって!!!もう運転手頑張らなくて良いから!!!」
そうこう言う内に発車ベルが鳴りドアがしまった。
850: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:57:16.59 ID:LCAdFASO
竜也「あぶな!!!危なかった!!!」
俺「マジつまんね」
竜也「嫌々!!!アンタ鬼だ!!!」
俺らは新幹線に揺られて一路実家に向かった。
車中で俺は年賀状を書く作業を行う。
竜也はビールを二本飲んで寝息を立てていた。
俺は竜也宛の年賀状をそっと竜也の鞄に忍ばせた。
もちろん裏には「Merry X'mas」と書いて。
851: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 08:59:05.36 ID:LCAdFASO
書き終える頃にサトミからメールが来た。
「明けましておめでとう」
え?
時計を見ると時刻は新年を迎えていた。
まさか新幹線で新年を迎えるとは思わなかったよ。
窓の外に流れる新年の夜空を見ながら俺は思った。
サトミに返信を送る。
「去年は俺のプロポーズを受けてくれてありがとう。絶対に幸せにするから」
そうニヤニヤしながら送るとサトミから返信が来た。
「二人で幸せになりましょう」
俺は既に幸せな気分で一杯であった。
中学生の頃から好きだった女の子と結婚が出来る・・・
なんて幸せなんだよ・・・ww
852: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 09:00:46.00 ID:LCAdFASO
が、隣の竜也のイビキがウルサイ。
雰囲気ぶち壊しだなコイツ。
調度新幹線は俺の地元に到着した。
竜也はまだもう二駅乗らないといけない。
俺は竜也を起こそうとしたが・・・
このまま眠り続けて目が覚めたら終点に居る竜也も絵に成るな・・・
俺は竜也に最高の新年をプレゼントしてあげたかったんだよ。
俺は細心の注意を払いそっと駅に降り立つ。
853: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 09:02:00.78 ID:LCAdFASO
ホームから車内を見ると心地好い眠りに包まれている竜也の姿が見えた。
「グッドラック・・・!」
俺はそう呟くと・・・
新年早々笑いを堪えながらホームを走り改札へと向かっていった。
ヤバい!!!
あの調子なら確実に博多に行く!!!
博多駅で明太子買って帰って貰おう!!!
帰りどうすんの???
新幹線もう無いよ!!!
俺は我慢できずに改札を抜けた所で吹き出した。
854: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 09:03:52.88 ID:LCAdFASO
まあ、流石に5分後に竜也に電話をして起こしたけど。
俺も甘いな。
板倉なら確実に博多送りにしてる。
まあ、そんな感じで俺の新年は明けました。
とりあえず続きはまた書いて投下します
じゃね
855: A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! :2010/01/08(金) 09:07:32.34 ID:Lo7vOqoo
福ちゃんキタ━(゚∀゚)━!
朝から会社で笑ってもうたwwwwwworz
857: A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! :2010/01/08(金) 09:58:55.40 ID:cnxVVEAO
ナイスコンビだwww
福ちゃんのレベルが上がってるwww
873: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:28:34.86 ID:LCAdFASO
荒れそうだなww
まあ、別に良いけどww
続きを投下しますね
874: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:29:33.75 ID:LCAdFASO
元日の朝に強引に母親に起こされた俺はリビングに向かった。
リビングでは父親が元日定番のお笑い番組を見ながら笑っている。
母親は再び見た事も無いきらびやかな服で台所でお節料理の準備をしている。
弟は青い顔をしながら台所とリビングの狭間に佇んでいた。
875: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:31:10.57 ID:LCAdFASO
昨夜、俺が家に帰って来た時、家では新年早々の深夜に関わらず、模様替えの真っ最中であった。
どうやら母親が
「若い女の子はこんな家は気に入らない」
と言い出して、色んな位置やら模様を紅白そっちのけで変更していたらしい。
俺は家に帰るなり手伝わされて結局眠ったのは朝の4時に近かった。
俺は新聞を取り台所のテーブルに座る。
俺「母ちゃん朝飯」
母親「うるさい!!!」
新年早々怒鳴られた。
876: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:32:31.81 ID:LCAdFASO
俺は置物と化した弟に声をかけた。
俺「なあ、何してんの?」
弟は俺の質問に答えずテレビを見る様な表情で目の前の俺が修学旅行で買ったペナントを見ていた。
何が楽しいんだコイツは。
俺「なあ、母ちゃんなんか食い物無いの?」
母親「ケロッグ有るから勝手に食べて!!!」
俺の記憶では元日の朝は雑煮の筈なんだが・・・
俺は仕方なくチョコワを皿に入れて牛乳をかける。
877: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:34:12.77 ID:LCAdFASO
俺は相変わらずペナントを眺めている弟に声をかける。
俺「なあ、チョコワ食べる?」
弟は俺をチラリと見ると黙って溜め息をついた。
えー・・・何、その反応・・・
俺が新聞を見ながらチョコワを食べていると弟が俺の前の席に座る。
弟「なあ」
弟が青い顔で俺を見る。
俺「うん?」
弟「なんて・・・呼んだら良いかな・・・?」
俺「・・・兄ちゃんでも・・・兄貴でも・・・どっちでも」
弟「兄ちゃんの事じゃねーよ!!!!サトミさんだよ!!!!」
弟が珍しく怒鳴った。
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878: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:35:34.43 ID:LCAdFASO
弟「お義姉さん???それともサトミさん???ねえ???どっちだよ???」
俺「・・・サトミちゃんでも・・・」
弟「無理!!!俺はそんなフランクな関係無理!!!いやああああ!!!!どーしよ!!!」
俺「とりあえず、今はサトミさんで良いんじゃね?」
弟「結婚してからずっとサトミさん???それって他人行儀じゃね???なんか可哀相じゃね???」
俺「結婚したら義姉さんで良いじゃん」
弟「いつだよ!!!いつ呼び変えるの???!!!結婚式???新婚旅行帰って来てから???いつだよーーー!!!!」
凄い。
こんな必死の弟は何年振りだろう?
光ってる・・・コイツは今光ってるぜ・・・!
879: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:37:10.31 ID:LCAdFASO
一人で悩んでる弟を見ていると携帯が鳴った。
メールだ。
見るとサトミであった。
「今○○です。予定通り12時位にお邪魔します」
俺は返信する。
「駅まで迎えに行くよ」
「ちゃんと行けるから大丈夫です。ありがと」
それだけ確認すると俺は、その旨を家族に伝えた。
その瞬間に家族の戦闘能力が上がるのがスカウター無しでも分かった。
母親「お父さん!!玄関に飾り付けて!!!」
父親「おい!!!俺の勝負用の眼鏡はどこだ!!!」
弟「飲み物はちゃんと買ってんの????買いに行く????」
俺は我が家の状況に対応出来ずに一人部屋に戻った。
880: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:38:40.37 ID:LCAdFASO
ベッドに寝転がると・・・
そのまま眠ってしまっていた。
すると凄い形相をした母親が俺を起こしに来る。
母親「何寝てるの!!!早く着替えなさい!!!!あと10分で来るよ!!!」
俺はマジで怖かったのですぐに着替える。
俺が着替えて髭を剃っているとインターフォンが鳴った。
凄い緊張感が家中に走る。
母親が慌てた様に玄関に向かい超よそ行きの声で言った。
「ハーイwwwwwwいらっしゃいませーwwwwww」
父親と弟も母親の後に付いて行った。
881: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:40:57.67 ID:LCAdFASO
玄関が開きサトミの声が聞こえる。
サトミ「明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします」
そしてウチの家族の声が響くが声が重なりゴニョコマニョして何を言ってるか分からない。
廊下に家族とサトミが入りリビングに行く。
俺も髭を剃り終わりリビングに向かった。
すると、サトミが俺に気が付き笑顔に成った。
サトミ「明けましておめでとうございますww」
そう言ってペコリと俺に頭を下げる。
俺も少し照れながら答えた。
俺「あ、ども」
その瞬間母親に頭を叩かれた。
母親「ちゃんと挨拶も出来ないのか!!!アンタはいくつよ!!!」
嫌々、彼女に挨拶するの照れるじゃない。
しかも家族の前で。
882: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:42:30.65 ID:LCAdFASO
母親が料理の準備を始めたのでサトミも手伝いに行く。
なんか良いねww
サトミと結婚するんだ・・・
そう言う実感が沸いたよ。
料理の準備が出来て、皆で乾杯をして料理を食べた。
サトミと母親がすっかり打ち解けていた。
なんか夫に成る立場としては非常に嬉しい。
父親も結構喋っている。
だが弟だけは緊張が取れないらしく何故かずっと黒豆と蒲鉾しか食べない。
俺が数の子を上げると
「ありがとうございます・・・」
と再び敬語。
コイツはいつ慣れるんだよ。
お節料理を食べ終わると俺とサトミは晩御飯まで散歩に出掛けた。
883: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:44:07.67 ID:LCAdFASO
俺達は出会った中学校に向かった・・・
サトミ「うわっww懐かしいww」
サトミが喜んだ。
俺「懐いだろww俺も久しぶりだわww」
二人で手を繋いで中学校の周りを歩いた。
サトミ「ここで・・・出会ったんだよね・・・」
俺「うん」
俺らはそのまましばらく黙って歩いく。
884: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:45:52.97 ID:LCAdFASO
サトミ「ねえねえ」
俺「うん?」
サトミは俺を見ると繋いでいる手をギュッと強く握った。
サトミ「結婚・・・・するんだね・・・私達・・・ww」
サトミがそう言って笑う。
俺「・・・だな」
サトミ「凄い・・・凄い偶然が重なって・・・私達結婚するんだね・・・」
俺「え・・・偶然?」
俺はそう言ってサトミに笑いかけた。
サトミも笑い返す。
サトミ「違った・・・ww」
俺「だろ・・・ww」
サトミ「うん・・・ww」
サトミは繋いでいる手を離して俺の左腕に自分の右腕を回した・・・
そして俺を見上げる・・・
「運命だ・・・ww」
885: 福田 ◆RzEettbBGE :2010/01/08(金) 21:46:53.53 ID:LCAdFASO
とりあえず以上です
正月編はもうちょっとだけ続くんじゃ
また投下しますね
ノシ
887: A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! :2010/01/08(金) 21:47:59.86 ID:QCVWp6DO
乙
最高っすww