※「世にも奇妙な物語」では珍しいグロ回。画像注意
概要
世にも奇妙な物語 春の特別編 (1991年)で放送。
「踊る大捜査線」で知られる君塚良一が初めて書いたと言うホラー作品。放送から13年後の2003年に落合正幸監督の一部同じキャストで『感染』として映画化された。
世にも奇妙な物語「急患」は映画「感染」の原作にあたるもので、
ストーリーはある古びれた病院に一人のみたこともない症状の患者が運ばれてきて医師や看護師達が次々に未知のウィルスに感染していくというもの。
未知のウィルスは罹患すると幻覚を見せるらしく結末ははっきりしない内容となっている。
急患のあらすじ
誰もいない夜の公園
そこへ無線が入る
「公園で倒れた中年らしき人を輸送中です。全身の皮膚がただれて異常に変色してます。心臓は停止・・・瞳孔反応はなし
しかし・・・時々痙攣するように動いてます」
病院の前で救急車を待つ看護婦
到着した救急車から患者が運び込まれる
「センターからの無線が混乱していたようですけど患者の様態は?」
「おかしいんです・・・我々が見たこともないような症状なんです」
急いでストレッチャーに乗せて運ばれる患者
看護婦がそっと布を外してみてみると思わず目をそらしてしまう
そして患者から緑色の液体が落ちていく
そして自室で手術用の本を見ている医者七沢(演・近藤正彦)に看護婦が呼びかける
「七沢先生・・・森先生がお呼びです」
「森先生が?急患?」
「急いできてくれと・・・」
「大丈夫?失神しそうな顔しているよ。早く慣れないと」
そして森先生(演・佐野史郎)の元へ向かう七沢
途中廊下に途切れ途切れになって続いている緑色の液体を見つける
そしてその液体が続いている部屋に行くと誰もおらず、ただ風が吹き荒れるだけ
「七沢君・・・。こっちだ」
森先生の声が向かいの病室から聞こえてそちらに駆けつける七沢
「なんですか・・・あの廊下の緑は」
「キミにも患者を診て欲しい」
患者のベットにはカーテンがかかっており緑色があちこちについている
恐る恐る近づいてカーテンを開ける七沢
カーテンを開けたとたん驚く七沢
「変形を続けています・・・」
おもわず目をそらして吐きそうになる。七沢と看護婦
「どう理解すればいいのか・・・内臓も溶け始めてる」
「・・・僕に笑いかけてきました」
「私にもだ」
森と七沢が心臓の停止を確認する。確かに心臓は止まっている・・・。そのまま吐きに行く主人公
「あの目に吸い込まれるようだった・・・何かを奪い取られるような・・・」
急いで院長や厚生省に連絡を要請する七沢
しかし森は新発見の病の第一発見者になれるのだと断固拒否する
その後病室に帰ると看護婦が泣いていてベットを見ると患者がいなくなっていた
急いで探しに行った2人だがその後泣いている看護婦の耳から緑色の液体が流れる・・・。
七沢は病院の部屋を一つずつ確認していると
1人の看護婦が病室に入ってくる
誰もいないのか辺りを見回すと先ほどの看護婦の帽子が落ちている拾い上げた時後ろに先ほどの看護婦がベットの上に立っていた
それから何も手がかりを見つけられなかった七沢は先ほどの病室に戻るが部屋の前にかかっているカーテンの下から看護婦の足とポタリポタリと滴り落ちる緑色の液体を見つける
急いでカーテンを開けると看護婦が口から緑色の液体を流して死んでいたのだった。
怖くなり、自室に帰る七沢。
そして今までの状況を思い巡らせる
看護婦が呼びにきたときの事・・・。
廊下に落ちていたたくさんの液体・・・。
死んでいた看護婦・・・。
その時森先生の声が何処かからかすかに聞こえた
「許してくれ・・・頼む・・・」
声のする方向へいくと暗い部屋で一人ベットに向かって呟く森先生がいた
「あの時は夜勤が続いて私は・・・つかれきっていて・・・どうかしていました」
森先生の目には昔医療ミスで殺してしまった老人の姿が移っていた
「すいません・・・薬を確認するべきでした・・・私のミスです」
「苦しかったですよ・・・心臓が止まった時は・・・先生を信じていたのに」
突然泣き崩れる森先生
「何度も謝っているじゃないですか・・・あやま・・・あや・・・」
突然痙攣を起こす森先生。
思わず主人公が駆け寄るが一向に激しくなる
「あ・・・あいつが・・・入って・・・く・・・来る・・・・」
倒れた森の顔は豹変し、口から液体が流れ出た
すると自分もこうなるのだと思った七沢は怯えながら自室に戻りメスを手に取った
指を切ると赤色の血が出てきて安心する七沢
「どうなっちゃってるんだ・・・」
そして再び今までの事が脳裏によみがえってきた
するとハッと気が付く七沢
誰もいなかったあの病室の窓に誰かが映っていた気がする・・・。
「まさか・・・あずみちゃん(呼びに来た看護婦)が・・・いや、いるわけない・・・記憶が・・・狂ってる・・・」
そこでふと気が付くと机で眠っていた主人公
「先生急患です」
廊下に液体が落ちていない事を確認しながら、処置室へ向かう七沢。
「先生。心臓が弱ってます」と患者をストレッチャーで運ぶ看護師。
急患の側を見ても液体は無い。
ホッとする七沢だが、突然患者が起き上がると死んで白目をむいた森先生が七沢を見る
「あああああああああ!!!!」
すると指から緑色の血を大量に流しながら叫ぶ主人公
夜が明けたのではなく、七沢が指を切った直後から幻影を見ていたのだった。
勢いよく傷口から流れ出る緑色の血・・・痙攣が止まらなくなる七沢――暗転。
全てを語り終え、ストレッチャーを残して立ち去るストーリーテラー。
「急患」の動画
映画「感染」
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映画「感染」(2004年) 世にも奇妙な物語の一篇『急患』を映画化したウィルスホラー。
逼迫する病院に広がる奇妙な伝染病の恐怖を不条理かつグロテスクに描きます。
過重労働に医療ミスの隠蔽。緑の血を流す不可解な症状。
オチはアレですが生理的な嫌悪感を抱かせるような気持ちの悪い展開を見せてくれます。
▼微グロ注意
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