70: 本当にあった怖い名無し 2021/12/12(日) 22:56:11.37ID:lAi20TM70
板垣バルの漫画『ボタボタ』
主人公は複雑な家庭環境で育ったせいで病的な潔癖症を患っている
29歳の女性で、「汚い物」に触れると大量の鼻血が出る体質となっていた。
出血多量で死にかけた事もある。
そんな体質では恋愛も出来ないため、彼女は潔癖症を克服して
「セックス」することを目指して奮闘していた。
だが、主人公が出会う男たちは主人公の鼻血を見るとことごとく逃げ出してしまう。
そのため、主人公の存在は「妖怪ボタボタ女」という都市伝説として
巷で噂されるようになっていた。
ある日いつものように主人公が街中で鼻血を吹き出していると、
一人の男性が無表情で寄って来てハンカチを差し出してくれ、
「綺麗な血ですね」と奇妙な一言。
今まで主人公は鼻血のせいで好奇の視線ばかり浴びてきたが、
その男性はいたって平静な様子で親切に接してくれた。
そんなことは初めてだったので、主人公はその男性に惹かれ、お茶に誘った。
お茶を飲みながら話してみると、男性は献血などを行う血液センターに
勤めているため血を見慣れていた。
主人公の血を見て「健康的な血だ」と魅力的に感じたから、
思わず「献血してほしい」という下心で声をかけてしまったのだと語る。
主人公は自分の潔癖症や願望を語り、「セックスしませんか?」と男性に願い出る。
男性はそれを承諾してくれた。
二人は裸になって布団の上で抱き合い、セックスまでもう秒読みの状態。
71: 本当にあった怖い名無し 2021/12/12(日) 22:56:57.88ID:lAi20TM70
やはり主人公の鼻からは布団一面が真っ赤に染まるほど大量の血が溢れ出たが、
男性は相変わらず同様することなく主人公の体質を受け入れてくれる。
男性「大丈夫ですよ。僕も、あなたのように特異体質を抱えています。
僕は、『人を愛する』ことが出来ないという心の疾患を抱えているのです。
ですが、セックスは普通に出来るのでご安心ください」
その言葉を聞いた途端に、主人公は「セックスしたい」という気持ちが一気に冷め、
自分の「本当の願い」に気付いた。
セックスをしたかったんじゃない、誰かに愛されたかったのだ。
主人公は涙を流しながら、「あなたが好きです。愛していいですか?」と問いかける。
すると男性は行為を中断し、布団の上で正座して頭を下げて謝罪する。
「いけませんよ、『ちゃんと名乗りもしないような男』を愛しては。
僕は、あなたの『本当の願い』を叶えてあげることは出来ません。申し訳ない」
セックスすら出来ず失恋した主人公は、
飲食店で泣きながらレバーをやけ食いするのであった。