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46: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/11/23(月) 13:23:41.10 ID:cYbJdfdZ0.net
流れぶった切り失礼。
パトリシア・ハイスミス『ウッドロウ・ウィルソンのネクタイ』
昔読んだ話だから細かいところ違うかもだけど勘弁。
主人公は18歳の青年。
幼い頃両親が離婚し、母一人子一人で暮らす。昔から学校になじめず、不登校を繰り返して高校は中退。最近地元の商店の配達係として働き始めた。
そんな主人公の趣味は、地元の観光スポットになっている蝋人形館に通う事だった。
歴史上の有名な場面や昔の文化を再現した展示を見ていると、なぜか気分が良くなるのだ。
ある日主人公は展示を一人きりで見たくなり、「閉館間際に入場して閉館時間を過ぎても外に出ない」という作戦を敢行した。
作戦自体は上手くいったものの、防犯上通用口は外鍵と内鍵の二重になっていたため閉じ込められてしまう。
一晩蝋人形館で過ごす主人公。
一番お気に入りの展示である「第一次世界大戦の講和条約に調印するウィルソン大統領」の大統領のネクタイを衝動的に盗んでしまう。
翌朝、朝一番の客に紛れて帰宅、母親には「友人の家に泊まった」とごまかして事なきを得た。
だが、主人公はこの小さな悪事を誰かに自慢したくなってきた。
しかし家族は母親のみ、元々人付き合いが苦手な主人公には悪事自慢ができる相手などいないのだった。
次第に主人公は「もっと大きなことをやってやろう」と思うようになった。
47: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/11/23(月) 13:25:17.61 ID:cYbJdfdZ0.net
>>46の続き
その「大きなこと」を決行すべく、主人公は再び同じ手で閉館後の蝋人形館に残った。
見回りに来た当直の女性職員を背後から襲って絞殺、異変に気付いた男性職員は壁に何度も頭を打ち付けさせて撲殺、作業用のナイフを奪うと駆けつけた別の男性職員を刺殺した。
そして三人の死体は自分が気に入った展示の蝋人形と入れ替えたのだ。
翌朝、朝一番に来た客が死体に気づいて悲鳴を上げるのを見て主人公は満足していた。
地元紙にこの事件に関する記事も載ったのだ。
ところが、事は思うように進まなかった。
用意周到に準備し、証拠を残さないようにしたのが裏目に出たのだ。
防犯カメラのない時代、目撃者なし・証拠隠滅済みのため「自分が犯人である」と証明できなくなってしまった。
酒場で酔った勢いで「あの事件の犯人は自分だ」と言っても誰にも信じてもらえない。
とうとう警察に自首するも、証拠がないために信じてもらえない。
警察から連絡を受けて引き取りに来た母親は「息子は昔から『どんな形でも他人に認められたい』と思っていて・・・」などと釈明し、主人公をカウンセリングに通わせることを約束した。
カウンセラーにも犯行について語る主人公。しかしやはり信じてもらえない。
「今度はもっとうまくやらなくては。朝の通勤ラッシュ時に近くのビルから道に向けて銃を乱射してやろう。
100人単位で殺してやろう。もちろん現行犯だから絶対捕まる。でもそうすれば僕は認めてもらえるんだ・・・」
と主人公が独白するところで終わり。
要するにサイコパス系殺人犯の話なんだけど、昔の話とはいえ警察無能すぎだろ・・・。
凶悪犯予備軍ってこういう風に野放しにされるのかな・・・?ってなって後味悪かった。
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48: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/11/23(月) 13:44:34.90 ID:4jr1YnAo0.net
そしてテキサスタワー事件へ
海兵隊あがりの大学院生で、厳格な父親から躾と称した虐待を受けて精神的に不安定になっていた青年
チャールズ・ホイットマンが90mのテキサスタワーからライフルで地上の人間を無差別に正確な射撃で15人も射殺
(うち1人は妊婦で胎児も含めると16人)
あまりの犠牲に複数犯とおもった警察はなかなか踏み込めなかったが、ヘリからの映像で単独犯と認定し突入して犯人を射殺。
なお、映画のフルメタルジャケットではハートマン軍曹が
「チャールズ・ホイットマンは500ヤードの距離で柱の陰の男(地元警察の警官)を撃ち抜いた。
あいつはどこで射撃を習った? もちろん海兵隊だ!」
と犯人の射撃能力を賞賛して、ある意味ヒーロー扱い
165: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/11/29(日) 00:55:02.11 ID:g7S/NEJh0.net
>>48
そのハートマン軍曹のセリフはキューブリックによる皮肉だよ
というかあの映画観て海兵隊に入隊したい!ってなるのおらんでしょ
トップガンみたいなプロパガンダ映画ならともかく