後味の悪い話

【後味の悪い話】入間人間「アイで空が落ちてくる」

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233: 1/2 2014/08/01(金)10:40:00 ID:xvCLUSQtZ
ラノベで申し訳ないが入間人間「アイで空が落ちてくる」
突如として襲った大津波によって崩壊した町が舞台
一人生き残った少年・シロ(たしか小4)は壊滅した町を彷徨っていたある日、黒猫の死体を見つける
周りにはバラバラになった見たこともない機械、赤い服に細長い人間のものらしい肉片
肉片は鳥がつっついていて原型をとどめていなかったが猫の死体は綺麗なまま
そして死んでいるはずなのになぜか体温を感じるその猫の死体をシロは興味深く思い、持ち運ぶことにする

猫にはもう一つ不思議なことがあった
時々、何の前触れもなく『消える』のだ
しばらくすると戻ってくるのだが、相変わらず死んでいるにも関わらず血色や毛並みが良くなっている気がする
そして猫が初めて消えてから三日後、見慣れない変化にシロは気づく

猫の尾っぽに手紙が結ばれていたのである
手紙の相手は科学者でパラレルワールドの研究をしている『林檎さん』という女性
ここから女性とシロの奇妙な文通が始まる
一人ぼっちのシロにとってこの文通は唯一の心の拠り所になっていった
手紙によると、女性のいる世界では津波は起こっていないし猫も向こうでは生きているとのこと
おそらく猫は平行世界世界を行き来している

そしてこの猫をとっかかりにパラレルワールドの研究が進めばシロを迎えに行けるかもしれないという
そんなやりとりを続けていたある日、突然猫が戻ってこなくなる
町には腐臭が漂いはじめ、食料も尽きそうになり絶望するシロ
二週間たって猫の帰還を諦めた

234: 2/2 2014/08/01(金)10:41:25 ID:xvCLUSQtZ
それから色々あって、ここで生きていこうと決心した矢先に突然猫が現れる
手紙には「実験が成功したの!もうすぐ君を迎えに行けるよ!きみを一人にしない約束を守るから、だいじょうぶ!私はリンゴさんだけに、赤い服を着ていくから!」と書いてある
「シロ君と私の地球には多少の時間のズレがあるけど大丈夫。この手紙をきみが読んでいるということは、そのズレを含めて調整出来ているってことだから。誤差は失敗しなければないはず!」
という記述もあったがまだ子供であるシロにはよく理解できなかった
そして、猫が目の前から消える
リンゴさんが迎えに来てくれる、リンゴさんに会える、ワクワクするシロ
『あぁ、楽しみだなぁ。』というシロの言葉で物語は終了

シロくん良かったね、で済めば良かったのだが
猫を見つけた時の「機械と赤い服と肉片」…それもしかしなくてもリンゴさん
ちなみに初出の雑誌掲載が3.11のちょうど一ヶ月前
その後単行本収録予定だったが当然のごとく見送られた

237: 名無しさん@おーぷん 2014/08/01(金)16:24:12 ID:JZVjqCfKN
>>234乙。
読んでみたくなったが単行本未収録か。
主人公が小学生なのがまた何とも後味悪いね、せめて中学生なら、
「ダメだよ林檎さん!僕見たんだ、実験は失敗する!もう少し待って…研究を重ねて!」
って手紙を書きそうだけど。

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