後味の悪い話

【後味の悪い話】浦和直樹「20世紀少年」

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877: 20世紀少年 1/2:2012/10/30(火) 00:50:24.10 ID:6bfBKedI0
先日テレビ放映されていた映画「20世紀少年サーガ」

ケンジが十数年前の小学生の頃に「秘密基地」で書いていた「よげんのしょ」。
その内容どおりの細菌や巨大ロボットによるテロが起き、大勢の人が死んだ。
「ともだち」と名乗る男が現れて、新興宗教の教祖のごとく人心をつかみ、カリスマ性で日本を支配した。

ともだちが常に顔を覆っているマスクに描かれたマークが「秘密基地」の旗のものと同じだったことから、
ケンジはともだちがテロの首謀者であり、小学生の頃に秘密基地に来ていた誰かだと考える。
仲間とともにともだちに立ち向かうケンジだが、逆にテロリストに仕立て上げられ、指名手配犯となる。
その過程で、細菌は行方不明のケンジの姉(生物学者)が作り出したこと、
その娘でケンジの姪・カンナの父親はともだちだったということが分かる。
ケンジは巨大ロボを道連れに爆発し、その遺志をカンナが引き継ぎ人類を滅亡させようとするともだちに抵抗する。

(中略)

さらに20年ほど経ち、なんとケンジは生還する。
仲間達も集結する。最後にともだちは部下だった男に射殺されて死ぬ。

ここまでで終わりなら、壮絶な戦いののち手放しでは喜べないが
ともだちの野望を阻止したという結末で後味悪いというものではない。
ここからあとのシーンのために、どうにも後味が悪くなる。

878: 20世紀少年 2/2:2012/10/30(火) 00:52:24.10 ID:6bfBKedI0
仲間達は死んだともだちの正体が小学校のクラスメートBだったと思った。
しかしケンジは実は彼がBではなくクラスメートAだと気がついていた。
Aはまだ子供のころに死んだはずだとみんな思いこんでいただけだった。
(同窓会でBの名で呼ばれてもAは訂正しなかった)

子供の頃ケンジのせいでバッジを万引きした罪を着せられ、クラスから無視されるようになったA。
無視されすぎてみんなの記憶のなかで、死んだBと取り違えられていたのだ。
ケンジはともだちの洗脳施設にあるバーチャルで過去を体験できる装置で過去に戻り、
小学生ケンジを店のおばあさんや小学生Aに謝らせる。
ケンジと友達になりたがっていた中学生Aに中学生ケンジと話すよう励ます。
おわり。

ずっとケンジが無実の罪を着せられた「正義」の側と思って見てきたのに
ラストで子供のしたこととはいえケンジもAに無実の罪を着せたと言うことが分かる。
バーチャル内でいくら謝ったって、友達になったって、
孤独を強いられたAの子供時代は取り返しがつかない。

中学生の時にAはすんでのところで飛び降り自殺をしかけたりしている。
いくら大量殺人犯で偏執狂的で弁護する余地はないとはいえ、
Aがケンジや「よげんのしょ」に執着したそもそもの原因を作ったのはケンジ自身だった。
射殺されたときともだちの胸ポケットにあのバッジが入っていて、
Aにとっては子供時代が今までずっと続いていたんだと思った。

879: 本当にあった怖い名無し:2012/10/30(火) 01:12:58.46 ID:2Sui8uAg0
そんなAが教祖になって大量殺戮するのが怖い
しかもケンジの姉とデキて子供まで産ませているんだよね
どうやって学者様を口説いてその気にさせたんだ?

881: 本当にあった怖い名無し:2012/10/30(火) 07:18:27.94 ID:t99/143j0
>>879
学者さまの恋人をホームから突き落とさせて傷心の彼女をじっくり攻略した

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