後味の悪い話

【後味の悪い話】砂漠の惑星

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118: 本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 18:48:09 ID:XwU6ga9s0
とても昔に読んだ同人漫画。

砂漠のような惑星で、12~13歳くらいの少女と、
彼女を保護するロボットが逃避行を続けている。
少女は軍の要人の娘らしく、敵の勢力圏を縫うようにして
安全地域への脱出を図るつもりらしい。

ロボ(人間型で体長2M前後)のおかげで何とか
今まで逃げおおせたが、とうとうどこかの回路の調子が悪くなってしまう。
女の子もロボになるべく負担を掛けまいと頑張るのだが、とある敵の基地付近でロボがダウン。

ふたりで岩場の影に見を潜めつつ、索敵機能で敵基地を探るロボ。
結果、機械化された無人基地である事が判明する。
ロボ(名前失念。仮にアレスとする)に提案する女の子。

「アレス、ロボットの基地なら、きっと回路があるわ。私、あそこへ取りに行ってこようと思うの」
「キケンデス、オヤメクダサイ、オジョウサマ」

当然アレスは止めるが、少女は駆け出して行く。

「待ってて。きっと直してあげる!」

彼女には勝算が有った。
無人基地を巡回するロボットにはビーコンがセットされており、それによって相手を識別する。
どうにかしてそのビーコンを奪ってしまえば、安全に基地内を移動できる筈だ。

119: 本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 18:50:28 ID:XwU6ga9s0
地形を利用した罠を考え、かなりの運と偶然に助けられて、女の子はビーコンを入手。
結構な怪我を負いボロボロになりながらも、何とか目的の回路を手に入れた。

アレスが待っている。
岩場へと急ぐ女の子。
嬉しそうに回路を掲げながら
「アレス!ほら!!」
と、その時。
アレスの目(センサー)が反応した。

「識別コード、レッド!」
ただならぬ雰囲気に、思わず足を止める女の子。
「敵生物!!」
ガシャン、と胸部が割れて無骨な砲身が覗く。
「・・・あ、そうか。違うの、アレス。これは・・・」
女の子の服には、基地のロボットから奪ったビーコンが結び付けられていた。

バシュン!という音と共に吹っ飛ぶ手足。
芋虫のようになりながら、回路の方へ這う女の子。
それを後ろから、更なるアレスの砲が襲う・・・。
「標的、処理完了。通常モードへ移行」
砲身が収納され、元の無機質な表情へ戻るアレス。
穴だらけの残骸と化した女の子をアップに、その向こう側をアレスがぎこちなく歩き去ってゆく。

「オジョウサマ?」
「ドコニ イラッシャル ノ デスカ? オジョウサマ?」

で、END。

126: 本当にあった怖い名無し:2007/03/21(水) 22:46:50 ID:Wue2ns/nO
>>119
典型的な後味の悪さで良いね!
今夜はモヤモヤして眠れなそうだw

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