後味の悪い話

【後味の悪い話】ウルトラセブン1999最終章「わたしは地球人」

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476: 本当にあった怖い名無し 2012/07/27(金) 22:31:42.84 ID:69IgX4fI0
ウルトラセブン1999最終章「わたしは地球人」
(『ウルトラセブン』の続編として発表されたOVシリーズ)

中国の遺跡から黄河文明以前のオーパーツが発見されて、厳重な警備のもとに地球防衛軍の
施設に搬入される。実はオーパーツは人類以前に繁栄していた種族(ノンマルト)に関係する
もので、なぜか軍上層部はノンマルトと人類の関連をひた隠しにしている。
真実を知ったと思われるウルトラ警備隊の元隊長を暗殺したり、証拠隠滅に携わった職員自身
も焼身自殺を遂げて真実を闇に葬ろうとする。真実を知るため、ウルトラ警備隊の現隊長は部
下にハッキングを行わせて機密情報を手に入れようとする。
一方、ダン=ウルトラセブンはノンマルトの生き残りを自称する女に導かれて、防衛軍の施設に
潜入するも、過激派の参謀(ウルトラ警備隊時代に仲間を宇宙人に殺されたことから、他星への
無差別先制攻撃を推進している)が指揮する部隊に銃撃される。同じ頃ノンマルトも、守護神と
崇める怪獣ザバンギを出現させて力尽くで情報開示を迫り、セブンのカプセル怪獣2体も無残に
敗北してしまう。
セブンは参謀を退けオーパーツである古代の石棺の収蔵場所に辿り着く。石棺から出てきたのは、
かつて宇宙人に殺されたフルハシ(ダンの警備隊時代の同僚)だった。彼は死後、ノンマルトによって
タキオン粒子で体を再構成されて蘇り、数万年前の地球に転送されていた。
遠い過去の世界で彼が見たのは、ノンマルトの地上文明を破壊する宇宙船の群れ――現在の地球人は
太古にやってきて先住民を滅ぼした侵略者の末裔だった。(つづく)

477: 本当にあった怖い名無し 2012/07/27(金) 22:32:42.30 ID:69IgX4fI0
(つづき)
その頃、地球防衛軍長官は隊長の説得を受けて、これまで隠してきた真相を全宇宙へ向けて発信することを命じた。
これを知ったノンマルトの生き残りは、それまで情報開示を求めていたにもかかわらず、ザバンギに送信アンテナ
を破壊させて機密開示がなされた証拠を消そうとした。地球人が罪を認めたという真実を新たに塗りつぶしてでも
滅びた仲間の復讐を遂げようとしたのだった。
フルハシはダンに地球人を守ってくれと頼むが、ダン=セブンの心には迷いが生じていた。
侵略者を守ることは宇宙の掟に反する。もし本当に地球人が侵略者だとしたら、ウルトラセブンはノンマルトの
ために戦わなくてはならないのだった。だが、自分が愛した地球人を見捨てることなど到底できない。
「知らなければ良かった。知らなければ何の迷いもなく地球の守護者として戦えたのに……」
ダンは苦悩を振り切って変身、巨大化し、怪獣ザバンギの喉を切り裂いてこれを倒す。姿を消すノンマルト。
戦いは終わった。地球人は先住民を滅ぼした侵略者であった事実と、今後の非戦の誓いを全宇宙に発信した。
宇宙の掟を破って侵略者の種族を守ったウルトラセブンは、もはや宇宙のどこにも居場所のない存在となった。
「自分の戦いに地球人は巻き込めない」ダンはフルハシに別れを告げ、変身して宇宙へ飛び立つ。
「私は私の心に何ら恥じるところはない。愛する者を守ろうとするのは宇宙の普遍的な摂理だ。
私は愛する地球人のために戦ったんだ! 後悔はしていない……」
宇宙空間で光の粒子に包まれるセブン。
こうしてウルトラセブンは馬の首暗黒星雲の闇の中に幽閉された。

484: 本当にあった怖い名無し 2012/07/28(土) 08:19:00.31 ID:5rxOxUFd0
>>476
ウルトラマンってこんな話なのか・・・後味悪いわ。

487: 本当にあった怖い名無し 2012/07/28(土) 12:10:32.02 ID:LdxxdZvB0
>>484
ウルトラセブンは元々他のウルトラシリーズとは独立した世界観として制作されていて、
このOVは「その元々の路線をそのまま続けている=ウルトラ警備隊とかが存在しない世界」という設定だった筈。
この世界のセブンがそうなってしまった、というだけの話で、一応公式?では他のウルトラ兄弟とよろしくやってる
最近は息子とかもできたし、エイプリルフールの企画で親子仲良くバーベキューしてたしなw

478: 本当にあった怖い名無し 2012/07/27(金) 23:55:51.35 ID:0tjkjlAi0
>>477
となると初代マンから今まで全員のウルトラマンが幽閉されることにってパラレルか
やっぱり昔の特撮ヒーローはここ向けな設定が多いな

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