概要
「雪山(2000年)」 世にも奇妙な物語 映画の特別編
世にも奇妙な物語の劇場版で史上最恐エピソードとして名高い本作。
全国の青少年に多大なるトラウマを植え付けた最恐エピソード。ただ怖いだけでない難解な作劇が素晴らしくラストの余韻含め鳥肌がヤバい作品。
地獄のような雪山、逃げ場の無い絶望の展開、戦慄の残酷描写...狭い山小屋の中で、人間ではない“何か”がいると分かった瞬間、恐怖に背筋が凍る。日本ホラー史に残る傑作。
雪山 あらすじ
※意見が分かれるラストになっています。
ある日起こった飛行機事故。その飛行機は雪山に墜落し、生き残ったのは美佐(矢田亜希子)とその友人・麻里(中村麻美)、カメラマンの結城(鈴木一真)、医師の真辺(宝田明)、そして中年の男・山内(大杉漣)だった。
麻里が事故のせいで足を怪我し、どうにかして山小屋まで運ぼうとするが力つき、仕方なく彼女を埋めていってしまう。
そしてついに山小屋を見つけ、喜ぶ四人だったが、美佐が友達を助けなければと結城とともに行く。しかし結城は誤ってスコップで麻里の首を突き殺してしまう。怖くなって二人は山小屋に駆け戻った。
その山小屋で救助隊を待つ四人は、それぞれ持っていた食料を皆で分け始める。山小屋の中にもいくつか食料があった。何と毛布まで揃っていた。
やがて四人は寒さで眠くなってくるが、全員が一度に眠り込んでしまったら凍え死んでしまう。一人見張り番を置き、残り三人は眠るというルールで全員仮眠を取る。そして見張り番だった人は次の人を起こしに行き、番を交代してその場所で眠るというルールだ。
山内→結城、結城→真辺、真辺→美佐・・と一人ずつ順番に起こす役が交代して行くが、それからしばらく経った後、不意に目覚まし時計が鳴り山内が目を覚ました。何故か全員が自分の寝場所でそれぞれ眠っている。「俺を起こしたのは一体誰なんだ?」
順番が来るたびに最初に見張り番をしていた者を起こした人間が誰だか分からない。それが何回か繰り返された後、美佐がある事に気づく。
山内→結城、結城→真辺、真辺→美佐、ここまではいい。だがこの後、美佐が山内を起こしに行こうとしても山内は結城を起こすため次の場所に居て、元の場所に居ないのだ。それなのに美佐は山内の場所で誰かを起こし、誰かと交代した事になる・・。
思わず悲鳴を上げる美佐。「私達以外の誰かが居る!」
美佐は、まさか麻里が復讐のために蘇り、自分達を殺しに来たんだと思いこむ。そして謎の人影が彼女の目の前をよぎった・・。
やがて暗闇の中で真辺が何者かに殺され、そして山内まで死んでしまう。
残ったのは美佐と結城だけとなる。
「俺達の事をビデオに残すんだ!これが俺達が生きた証だ!」
そう言いながらビデオを自分達の前に設置し、二人は眠りに落ちていく。
ふと目が覚めた美佐。隣りで眠っていたはずの結城を見ると、彼の背中には斧が突き刺さっていた。半狂乱になりながらも、誰が結城を殺したのか確かめるため震えながらビデオを見る美佐。
そこに写っていたのは、白い服の女。麻里の服だった。
(やっぱり麻里が・・)
カメラの中の女は結城にオノを振り下ろす。
そしてカメラは女の顔を映し出した。
それは麻里では無く・・美佐だった。
(どういう事?まさか・・私が殺したの?)
美佐は叫んだ。
救助隊の声で我に帰る美佐。自分がいたはずの山小屋はどこかへ消えていて、死体だけが自分の周りにゴロゴロと転がっている。放心状態の美佐に「君の名前は?」と尋ねる救助隊。
「私の…私の名前は…?」
麻里の服を着ている美佐。それとも・・
(私が麻里?)
雪の中に埋もれて絶命している友人が着ていたのは、美佐のスキーウェアだった。
動画
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