後味の悪い話

【後味の悪い話】ヴィーガン二世の少女

スポンサーリンク

プロ奢ラレヤー (奢られ日記)
@philosopium

おれは、フォロワーに奢られて生活してるんだけどね、ホントに、いろんな人が会いにくるんだよ。たぶん、皆が想像できないくらい、いろんな経験をしたひとがね。そんで、おれに廻らない寿司を奢りにきた人にね、かなり思想の強いビーガンの、娘がいたんよ。2世って奴だね。さいきん、なにかと話題の。

ビーガン2世の彼女は、肉はもちろん、魚とかも含めて、とにかく「命だ!」って感じのものは、子供のころから、まったく、いちども食べさせてもらえなかったんだってさ。だから、彼女はいまも、見るからに「うん!栄養失調だね!」って感じの体型をしてるんだけど。

まあ、みんなも分かるとおもうけど。こどもってのはさ、常に親の管理下にあるものだから、言っちゃえば、「ママは、かみさま!ゼウスさま!」ってかんじじゃない。そのかみさまが「とにかく!ダメ!」とかって仰ってることは、「そっかぁ、ダメなんだなぁ」って納得するしかないよね。

だから、彼女は疑いなく、生活をしてた訳だよ。皆が、なんとなく決められてるから、学校にいき、同じ年にうまれただけの他人と生活して、苛められたり苛めたりして、よくわからん勉強をして、400万払って大学に入って、よくわからん講義をきいて、就職して、ひとの顔色を伺って生きてくみたいにね。

それで、彼女は小学生になるんだけど、ほら、小学生といったらさ、クラスの誰か兄弟の居るやつが、エロい言葉なんかをしってて、みんなに言いまわったりしたじゃない。そんな感じで、「なんで給食たべないの?給食費ないの?」とかって、言われる訳よ。で彼女は、「え?私、ヘンなの?」ってきづくわけ

私ってヘンなんなのかなぁ、って感じで過ごしながら、なんだかんだ、彼女も高校生になる。それくらいになると、髪をそめたり、タバコ吸ったり、ピアスあけたり、スーパーで菓子を万引きしたり、そういう「あたりまえからの逸脱」っていうの?誰しもやるじゃない。で、彼女にとっての逸脱は、肉食だった

で、彼女は、仲間の溜まり場で、ピザを食べた。勿論、親には内緒で。ちょうどシンナーを吸う時みたいに。「ほら、あんたもやんなよ」って、悪いともだちに進められてさ。ウケるよね。べつにただ、ピザーラのてりやきチキンをたべてるだけなのに。同調圧力でクスリを薦められるヤンキー社会みたいでさ。

彼女は、その悪魔の食べ物、「てりやきチキン」が忘れられなくって、それ以来、親には内緒で肉食するようになった。だから食事がほんとうに楽しくて堪らないんだってさ。人って、そういうとこあるよな。「10代の頃に規制された事を、一生わるい事と錯覚して、その背徳感を味わい続ける」っていうか。

だから、彼女は、ほんとうにおいしそうにたべるんだよ。廻らないお寿司だから、勝手にコースが運ばれてくるんだけどね。そんなはなしを聞いていたら、「生しらす」がやってきて、「うわ!!!しらすですよ!!!こんな若い命が、こんなに乱雑に、、、、罪深い、、、」とかって言ってた。ウケちゃった。

彼女は、生シラス食いながら言ってた。「飯のうまさは、個体数と若さ、血の新鮮さに比例しますね」「生き物うますぎワロタ」。漫画に出てくる、ひとを食らうタイプのグルメな妖怪かな?って思ったよ。そんなおはなしでした。好物はシラウオと、生しらす丼と、鮎の塩焼きだそう。お後がよろしいようで。

これはシラスに僥倖するビーガン2世

「生き物をあまりまえに食える」って、よく考えたら、幸せなことだよなぁ、、、。

参照元:https://twitter.com/philosopium/status/1580704059412996096

スポンサーリンク

-後味の悪い話