後味の悪い話

【後味の悪い話】アンデルセン『氷姫』

38:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/15(月) 11:34:15.74 ID:8LGTZEwz0.net
アンデルセンのマイナーな童話『氷姫』

『雪の女王』とはまた違う冷気を操る女性人外もの、舞台は確かスイス
主人公の少年は二、三歳くらいまではよく笑う明るい子供だった
しかし両親含む一族に連れられて氷河を旅している時に
彼を抱いている母親と一緒にクレバス(厚い氷の層にできる深い裂け目)に落ち
その中にいた氷姫に「今は母親だけだがいつか必ずお前を連れて行く」と言われる
他の大人達に引き上げられた時、主人公は助かったが母親は凍死していた
それ以来主人公は滅多に笑わない沈んだ子供になる

一度氷姫にマークされたが最後、氷や雪で体が冷えれば必ず連れて行かれると
いうので、友達と遊ぶにも絶対に雪遊びやスケートはしない主人公
高山の雪の上に座って主人公の成長を眺める氷姫は
たわむれに雪崩で登山者やキャラバン(?)を殺しながら
「主人公、お前は私のもの…」とほくそ笑むのだった

青年になった主人公にも恋人が出来、夏に結婚式を挙げる事になる
式の前日に二人は湖でボートに乗って楽しむ
しかしオールを流してしまったか何かで岸に帰れなくなり
泳いで岸に行って助けを呼んでくる、と湖に飛び込んだ主人公の足を
夏なお冷たい湖底の水の中に潜んでいた氷姫の手がむんずと捕まえた
「お前は私のもの!」と笑って氷姫はそのまま主人公を連れて行く
恋人は翌日救出されたが他の男と一緒になる事なく独り身で余生を送った

今思うと氷姫=心臓麻痺の暗喩なんだろうが、読んだ当時は
子供心に「凍ってない湖なのにひどいよ!」とガックリきて後味悪かった

関連記事 一覧

-後味の悪い話

© 2021 サンブログ