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【後味の悪い話】深夜アニメ「ヤング ブラック・ジャック」第3話

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551: 1/3@\(^o^)/ 2015/10/27(火) 00:31:16.10 ID:WA94QW+q0.net
深夜アニメの「ヤング ブラック・ジャック」第3話

「ヤング ブラック・ジャック」は
「ブラック・ジャック」こと間黒男が如何にして
高額な治療費を取る無免許医になったかという過程を描く前日譚。
時代は1960年代後半という設定。

自宅である安アパートで夕食を摂っていた、当時医学生の間黒男。
ところが隣室から男のうめき声がするので尋ねると、
隣室の男は反戦活動を行っており、
男の部屋には他にも反戦活動家が一人と、脱走兵が匿われていた。
うめき声の主はベトナム戦争から逃亡してきた米兵であるという。
米兵は戦地で頭に負った怪我によって脳に損傷を受けており、
このままあと数時間も放置すれば命はないと間黒男は診断する。

しかし反戦活動家達は救急車を呼べば脱走兵を匿っていることが露見するため、
仮に米兵が死ぬとしても救急車を呼ぶつもりはないらしい。
そしてこの部屋には米兵Bも匿われていた。
脱走兵は軍に見付かれば軍法会議に処され、
最悪の場合死刑になることもあるかもしれないと米兵Bは言う。
しかし米兵Bも仲間を見殺しにしたくないし、
反戦活動家も出来れば脱走兵二人を生きて逃がしたい。

552: 2/2@\(^o^)/ 2015/10/27(火) 00:34:51.27 ID:WA94QW+q0.net
↑の名前欄1/3じゃなくて正しくは1/2だった。

そんな状況で現れた隣室の医学生は、
彼らの目には都合の良い物として映ったのかもしれない。
間黒男が医学生だと知っていた隣室の男は、間黒男に治療を依頼する。
しかし米兵の症状は高度な手術をしなければ治療不可能なものであり、
仮に医学生の執刀が露見した場合、当然医師免許は取得できなくなる。
しかも反戦活動家達は「困っている人がいたら助けるのが当たり前」
「まだ医師免許も持っていない半人前の医学生が報酬を要求すべきでない」
「今ここで死にかけている人間を見殺しにするのか」と言いたい放題。
あまりの言いように間黒男は治療を断ろうとするのだが、
「治療を了承して貰えなかった場合、米兵は飛行機に乗せヨーロッパで医師に診せる」と言い放つ。
脳の損傷は飛行機に乗せれば悪化するし、
ヨーロッパに到着するまでに米兵の命は尽きるだろう。
もはや選択肢は残されていなかった。

間黒男の完璧な執刀で米兵は助かり、数日して意識が回復する。
ところが米兵の様子がおかしい。
実は米兵はCIAが軍に潜入させていた調査員であった。
調査員はCIAに事の顛末を報告する。

米兵の回復を喜んでいた米兵Bは軍法会議に処されることはなかったが、
いつ死んでもおかしくないほどの激戦地へと送られた。
米兵に完璧な治療を施した間黒男は数日の間取り調べを受けたが、
反戦活動家達は職務質問さえされなかったという。

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